ヤフオクで入手した中古の反射望遠鏡:R100S[1-2]のメンテナンス(斜鏡および主鏡の光軸調整)を行った結果を記す。
(1)反射望遠鏡のメンテナンス(斜鏡および主鏡の光軸調整)概要
a.斜鏡の光軸調整[3-9]
・使用物品
-IoSystemsInc 光軸修正アイピース 31.7mm径 アメリカンサイズ Chesire(チェシャ)型
-プラスドライバー等
b.主鏡の光軸調整[3]
・使用物品
-プラスドライバー等
(2)反射望遠鏡のメンテナンス(斜鏡および主鏡の光軸調整)結果
a.斜鏡の光軸調整
・光軸修正アイピースをR100Sの接眼部に取り付け、アイピースの小さな穴から覗きながら、斜鏡の光軸調整ネジを調整する
・具体的には、アイピースの十字線、主鏡のセンターマーク、斜鏡に映った十字線が重なるように、斜鏡の光軸調整ネジを調整した[6]
光軸修正アイピースから覗いた斜鏡の光軸調整の様子
※光軸がほぼ合った状態
b.主鏡の光軸調整
・主鏡の光軸修正は、必ず斜鏡の光軸修正が完了した後に行う[6]
・R100Sをポルタ経緯台に取り付け、恒星(今回はリゲル[11]を使用)を視野に導入する
・ピントをずらした状態で、その像を確認しながら、参考文献[3]の情報をもとに主鏡セルの引きネジ、押しネジを調整する
主鏡調整後のピントをずらした状態の恒星像(1280x768)
OLYMPUS E-PL6, R100S 600mm x2(バロー)x2(デジタルテレコン) F12(合成値)
動画撮影モード, 600mm x2(バロー) x2(デジタルテレコン), F12(合成値), 自動露出, 1920x1080, 29.97fps
※バローレンズ:IoSystemsInc Tネジ付 2X マルチバローレンズ 31.7mm径[10]
※主鏡の調整なしの状態で、光軸はほぼ合っていた
主鏡調整後のリゲル(640x480)
OLYMPUS E-PL6, R100S 600mm x2(バロー)x2(デジタルテレコン) F12(合成値)
動画撮影モード, 600mm x2(バロー) x2(デジタルテレコン), F12(合成値), 自動露出, 1920x1080, 29.97fps
※リゲルB(矢印)が確認できる
・口径:100mm
・ドーズの分解能:1.16"
・イメージセンサ分解能:1.29"相当
(イメージセンサ画素ピッチ:3.74μm)
(3)まとめ
中古の反射望遠鏡:R100Sのメンテナンス(斜鏡および主鏡の光軸調整)を試みた。
R100Sの斜鏡、および、主鏡の光軸調整する手順を確認するとともに、実際にその光軸調整を試行した。
今後は、メンテナンス後の中古のR100Sを用いて、都内のベランダから天体観察を行っていきたい。
参考文献:
(1)ビクセンNEWポラリスR-100S
(2)ニュートン式望遠鏡-Wikipedia
(3)光軸の合わせ方
(4)4-5.R-100Sの光軸調整と鏡の洗浄
(5)R150Sの整備
(6)反射望遠鏡の光軸調整
(7)反射望遠鏡の主鏡をクリーニングする
(8)洗うこと以外で大変だったR200SS主鏡洗浄
(9)光軸調整 ポチったけれど、この封印が目に入らぬか!
(10)バローレンズ-Wikipedia
(11)リゲル-Wikipedia
(12)R100Sのメンテナンス-goo blog
(1)反射望遠鏡のメンテナンス(斜鏡および主鏡の光軸調整)概要
a.斜鏡の光軸調整[3-9]
・使用物品
-IoSystemsInc 光軸修正アイピース 31.7mm径 アメリカンサイズ Chesire(チェシャ)型
-プラスドライバー等
b.主鏡の光軸調整[3]
・使用物品
-プラスドライバー等
(2)反射望遠鏡のメンテナンス(斜鏡および主鏡の光軸調整)結果
a.斜鏡の光軸調整
・光軸修正アイピースをR100Sの接眼部に取り付け、アイピースの小さな穴から覗きながら、斜鏡の光軸調整ネジを調整する
・具体的には、アイピースの十字線、主鏡のセンターマーク、斜鏡に映った十字線が重なるように、斜鏡の光軸調整ネジを調整した[6]
光軸修正アイピースから覗いた斜鏡の光軸調整の様子
※光軸がほぼ合った状態
b.主鏡の光軸調整
・主鏡の光軸修正は、必ず斜鏡の光軸修正が完了した後に行う[6]
・R100Sをポルタ経緯台に取り付け、恒星(今回はリゲル[11]を使用)を視野に導入する
・ピントをずらした状態で、その像を確認しながら、参考文献[3]の情報をもとに主鏡セルの引きネジ、押しネジを調整する
主鏡調整後のピントをずらした状態の恒星像(1280x768)
OLYMPUS E-PL6, R100S 600mm x2(バロー)x2(デジタルテレコン) F12(合成値)
動画撮影モード, 600mm x2(バロー) x2(デジタルテレコン), F12(合成値), 自動露出, 1920x1080, 29.97fps
※バローレンズ:IoSystemsInc Tネジ付 2X マルチバローレンズ 31.7mm径[10]
※主鏡の調整なしの状態で、光軸はほぼ合っていた
主鏡調整後のリゲル(640x480)
OLYMPUS E-PL6, R100S 600mm x2(バロー)x2(デジタルテレコン) F12(合成値)
動画撮影モード, 600mm x2(バロー) x2(デジタルテレコン), F12(合成値), 自動露出, 1920x1080, 29.97fps
※リゲルB(矢印)が確認できる
・口径:100mm
・ドーズの分解能:1.16"
・イメージセンサ分解能:1.29"相当
(イメージセンサ画素ピッチ:3.74μm)
(3)まとめ
中古の反射望遠鏡:R100Sのメンテナンス(斜鏡および主鏡の光軸調整)を試みた。
R100Sの斜鏡、および、主鏡の光軸調整する手順を確認するとともに、実際にその光軸調整を試行した。
今後は、メンテナンス後の中古のR100Sを用いて、都内のベランダから天体観察を行っていきたい。
参考文献:
(1)ビクセンNEWポラリスR-100S
(2)ニュートン式望遠鏡-Wikipedia
(3)光軸の合わせ方
(4)4-5.R-100Sの光軸調整と鏡の洗浄
(5)R150Sの整備
(6)反射望遠鏡の光軸調整
(7)反射望遠鏡の主鏡をクリーニングする
(8)洗うこと以外で大変だったR200SS主鏡洗浄
(9)光軸調整 ポチったけれど、この封印が目に入らぬか!
(10)バローレンズ-Wikipedia
(11)リゲル-Wikipedia
(12)R100Sのメンテナンス-goo blog
反射望遠鏡の光軸調整の件、拝読しました。
光軸調整、お疲れ様です。
普通の反射望遠鏡の場合は、接眼レンズ部筒から覗いて主鏡、斜鏡共に同心円なります。(T社のε望遠鏡はオフセット方式で斜鏡がセンターからずらしてあります)
夜、明るい恒星でピントずらしても星像は同心円の多重円になります。
貴殿の写真のピントずらした星像模様を見ますと、真円でなくて歪んだ円になっています。
これは主鏡の押え金具と主鏡が締め過ぎで主鏡が歪んでいると思われます。
主鏡を主鏡セルから分解していなければ、中古品が締め過ぎ状態のままだったかもしれません。
一度、主鏡の押え金具3ケ所をチェックした方が良いと思います。
主鏡を手で触れてほんの少し動く程度が適正締め付け力です。(締め過ぎではピントずれの星像が真円になりません)
以上、参考になればと思い書きました。
どうぞよろしくお願いします。
コメント、ありがとうございます。
今回、ネットの情報を参考に、中古の反射望遠鏡のメンテナンスに初めて挑戦してみました。
実際のメンテナンス作業は、試行錯誤の繰り返しでしたが、今回は主鏡セルから主鏡を取り外すことは行いませんでした。
メンテナンス後の鏡筒を用いて、明るい月や惑星などを観察してみましたが、現状でもそれなりに見えています。
しかし、ご指摘の主鏡の押さえ金具の締めすぎによる主鏡のひずみ修正については、参考にさせていただき、再調整してみたいと思います。
うまくいくかどうかわかりませんが、中古反射望遠鏡のメンテナンスを楽しみたいと思います。
引き続き、ご指導よろしくお願いいたします。