3月26日中国新聞天風録より
「緑の山々が優しくその両腕に海を抱いているかのようだ」。自らがカキ養殖を営む気仙沼湾をそう例えたのは、エッセーの名手でもある畠山重篤さんだ。川から栄養分が注ぎこむ波静かな湾内でカキは育つ。宮城の三陸リアス海岸は広島に次ぐ産地である
「森は海の恋人」という絶妙なコピーも畠山さんが発案した。ダム建設や森林伐採で海の荒廃が進んだ二十数年前。おいしいカキを育てるためにと川の上流に木を植え始める。瀬戸内など各地の漁師が山に向かうきっかけをつくった
大津波被災の「緊急エッセー」を畠山さんがウェブ上に載せている。入り江の海水があっという間に干上がった。みるみる海が膨らんで巨大な水の壁が押し寄せて来たという。カキいかだなど養殖場の一切合財を失った
海が山に囲まれたような地形が浦々で津波を増幅させたようだ。漁村がまるごと消えた写真を見ると言葉もない。難を逃れた人々は命をつなぐのがやっとの日々だろう
ただ壊滅状態の三陸カキが再起を期す時がやがて来る。その折、種ガキの供給などで手を差し伸べることができるのが広島だ。緊急エッセーに「何年かかるか分からないが、養殖場を復活させようと息子たちと話し合っています」とある。くじけぬ魂に寄り添いたいと思う。
以上
花写真
マクロレンズで挑戦
この小さい花をマクロレンズで大きく撮ったのが↓の写真
空中に浮かんだツバキ
綺麗な花弁のみをアップ!
「緑の山々が優しくその両腕に海を抱いているかのようだ」。自らがカキ養殖を営む気仙沼湾をそう例えたのは、エッセーの名手でもある畠山重篤さんだ。川から栄養分が注ぎこむ波静かな湾内でカキは育つ。宮城の三陸リアス海岸は広島に次ぐ産地である
「森は海の恋人」という絶妙なコピーも畠山さんが発案した。ダム建設や森林伐採で海の荒廃が進んだ二十数年前。おいしいカキを育てるためにと川の上流に木を植え始める。瀬戸内など各地の漁師が山に向かうきっかけをつくった
大津波被災の「緊急エッセー」を畠山さんがウェブ上に載せている。入り江の海水があっという間に干上がった。みるみる海が膨らんで巨大な水の壁が押し寄せて来たという。カキいかだなど養殖場の一切合財を失った
海が山に囲まれたような地形が浦々で津波を増幅させたようだ。漁村がまるごと消えた写真を見ると言葉もない。難を逃れた人々は命をつなぐのがやっとの日々だろう
ただ壊滅状態の三陸カキが再起を期す時がやがて来る。その折、種ガキの供給などで手を差し伸べることができるのが広島だ。緊急エッセーに「何年かかるか分からないが、養殖場を復活させようと息子たちと話し合っています」とある。くじけぬ魂に寄り添いたいと思う。
以上
花写真
マクロレンズで挑戦
この小さい花をマクロレンズで大きく撮ったのが↓の写真
空中に浮かんだツバキ
綺麗な花弁のみをアップ!