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金の秘伝

2011-08-22 20:28:19 | 話題 ニュース 
8月22日 中国新聞・天風録より

今の造幣局に当たる江戸幕府の金座には「色揚げ」という秘伝があった。小判の表面に硝石などの薬品を塗って炭火で焼く。水につけ刷毛(はけ)でこするとあら不思議、まるで純金の輝きに。金貨に混じる銀を表面から取り除く技巧である

財政難を乗り切ろうと、金の含有量を落とす改鋳を繰り返した江戸後期。秘伝のおかげで、銀を少々混ぜても高品位の金貨に見せかけることができたそうだ。村上〓著「金・銀・銅の日本史」(岩波新書)が明かす

希少でまばゆい金は長らく通貨の主役だった。一変したのは40年前の今月。当時のニクソン米大統領がドルと金の交換取りやめを宣言し、各国の通貨は金の後ろ盾を失った。ただの刷り物である紙幣の信用を代わりに請け負ったのが国家である

困ったことに今、この保証人たちの首がそろって回らない。不況から抜け出ようと借金を重ね、札をばらまいた末にである。米国など各国の国債に対する信用は、金の重しがない分、糸の切れたたこのように宙を漂い始めている

その裏返しだろう。金の価格高騰が止まらない。専門店には宝飾品を売りに出す人が列をなす。それにしても、返すあてなく借金を増やした各国の信用をつなぎ留める方法はあるのか。秘伝や技巧に頼れる段階はとうに過ぎている。

 【お断り】〓は「隆」の「生」の上に「一」を書きますが、JISコードにないため表示できません。
以上

異常な金の相場変動ですね? 金に関した記事がありましたので少し勉強を!



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