ウルトラマンデッカー
第3話「出動! GUTS-SELECT!」は、カナタが新たな友との絆を結び、同時に、強敵と戦う為の新たな力を得る展開にグッと来るストーリーでしたね。
努力が実を結び、GUTS-SLECTへの入隊を叶えたカナタたち。しかし、彼らはまだ、門を潜っただけ。決して、満足などしてはいけないし、努力求めちゃいけない。それを承知しているカナタたちが挑む課題、それがまた、難題。
出現するであろう怪獣と戦う為には、ガッツファルコンの操縦をしなければならないのだけど、戦いで十全の性能を発揮させるためには、超高性能AIであるHANE2と連携を取れなきゃいけない。しかし、これがなかなか、上手く行かない。どうしたらいいのか、と悩んだ時、カナタはまず、HANE2とコミュニケーションを図り、彼の事を知るべきだ、と気付き、実行に移します。この辺りの発想力と思い切りの良さを、ムラホシ隊長は買ってるんだろうな。
各々が、自分についてをHANE2に語って、絆を育んでいる折、ゴモラが強襲。受け取り方は人それぞれでしょうが、昭和を代表する怪獣の一角が、令和のウルトラマンに参戦すると滾りますね。コミュニケーションを図ったおかげか、カナタとHANE2は見事な連携を魅せ、ゴモラの尻尾をぶった切る事に成功。しかし、ここで、スフィアがゴモラと融合し、スフィアゴモラに。
カナタはウルトラマンデッカー フラッシュタイプになるも、力自慢であるスフィアフゴモラに苦戦を強いられてしまいます。そんなピンチに、新たなフォームへの変身が可能になるってのは、実にベタ。だからこそ、熱いッ!! パワフルなスタイルが売りのストロングタイプにチェンジしたデッカーは、強烈なアッパー攻撃、ドルネイドブレイカーでスフィアゴモラの撃破に成功。カナタも、HANE2改めハネジローと友情を築けたようで、良かった、良かった。
暴太郎戦隊ドンブラザーズ
ドン24話「むすこ、ににんばおり」は、ほんのちょっとだけ、胸が締め付けられるストーリーでした。脚本を担当している井上先生、お母さんと何かあったのかな。
今日も、配達業務に全身全霊をかけているタロウは、いつも通り、縁が出来た客に自分に何か出来る事はあるか、と問う。そしたら、まさか、家出した一人息子と間違われちゃうとは。ラストで登場する本物の息子とは、さほど似ていないのに、タロウが息子に見えちゃうとは、このお母さん、よっぽど、追い詰められてたんだな。
頼まれごとは全力で手伝うタロウだけど、今回ばかりは、自力ではどうにもならない、と判断し、お供たちに相談する事に。この辺り、タロウも変わってきてますかね。それはさておき、猿原さんは、嘘が吐けないタロウに代わって喋り、母親を騙し切る作戦を提案。基本、この人、理知的なんだけど、時たま、「え、バカなの?」と思うような事を言いだすんだよな。しかも、俳句の事をバカにされたら、呆気なく、プッチンして、役目を放棄しちゃうとは。
代わった雉野さんも、うっかり、自分の事と混同して、結婚した、と口走ってしまい、事態を余計に混乱させる羽目に。はるかちゃんが、どうにか、フォローに入るけど、それはそれで、タロウを死なせちゃう事態に。この空気、どうすんだ、と呆れた折、タイミング良く(?)、忍者鬼が出現。チェンジしたタロウは戦おうとしますが、そんなタロウをお母さんが庇い、忍者鬼へ攻撃を。
自分の身を挺して子を庇う強さや、息子を騙った己を許してくれる度量のデカさに、タロウは自らが知らぬ母の偉大さを見た様子。わずかに寂しそうにしながらも、タロウはショパンの「夜想曲」を見事に演奏。このほろ苦さが、タロウを、どう成長させるか、楽しみ。
仮面ライダーリバイス
第48話「覚悟の証明!これが・・・日本一のお節介!」は、一輝の心の強さ、仮面ライダーとしての矜持、また、五十嵐家の絆の硬さが確かに見えたからこそ、切なくなってしまうストーリー展開でした。
一輝には、もう、これ以上、家族の記憶を失って欲しくないバイスたち。バイスは一輝を懸命に止め、大二=カゲロウとさくらちゃんは兄を変身させないために、再変身を果たし、仮面ライダージュウガに挑みます。しかし、ジュウガは強く、また、ダメージもあってか、やはり、歯が立ちません。カゲロウが見事な機転を利かしてくれたおかげで、その場からの離脱には、何とか、成功できましたが。
暴走している狩﨑さんの目的が、実の所は、自分を捨てた父親への復讐である事を突き止めたヒロミさん。世界を救うために戦ってきた一輝が今、家族の記憶を失いかけている事を知るや、魂に着火し、これまで以上に、狩﨑さんを戦わずに止められる手段を探し始めます。この暑苦しさが、ヒロミさんらしいですよね。設定上、もう変身しちゃいけないのは判ってるんですけど、ほんと、もう一回だけ、変身してくれないかなぁ、と思っちゃうのは私だけですかね。悪魔の親玉と言えば、やはり、サタン。Vシネで、タランチュラバイスタンプを使って、仮面ライダーシャイターンに変身してくれぇ。
まぁ、私の妄想はさておき、必死さが実を結び、ついに、狩﨑さんを止められそうな、親子の絆を証明するモノを発見。けれど、一輝は、それじゃダメだ、と思い直します。自分が両親との記憶を失ってしまったからこそ、父親の事を忘れないでいられる狩﨑さんには、父への憎悪だけを持っていて欲しくない。彼の復讐に囚われてしまった心を救うには、真正面から戦い、力をブチ砕くしかない。
そこまで、相棒に覚悟を決められちゃ、バイスはもう、止められない。彼自身も腹を括り、ついに、仮面ライダージュウガを必殺のキックで撃破。やっと、自分の、父親と一緒に居たかったって気持ちを認め、慟哭する狩﨑さんの姿には胸を締め付けられましたが・・・その後の展開には、思わず、息が詰まっちゃいました。やっぱり、一輝は、大二とさくらちゃんの事を忘れてしまいましたか・・・ほんと、どうなっちゃうのか。