『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2024/11/24分)

2024-11-29 20:57:45 | 日記

ウルトラマンアーク

第14話「過去の瞬き」、ストーリーが大きく動いた、と確かに感じさせてくれるストーリー内容になっていましたね。第13話「シュウのレポート」が、これまでの戦いを振り返るモノであり、なおかつ、OP曲の歌詞が変わっていると、「新章への突入か」と身が引き締まりますよね、特撮好きとしちゃ。

今回の見所は、やはり、謎っつーより、完全に敵だな、と解る言動をしている女性キャラ・スイードの登場と、彼女との邂逅をキッカケにして、ユウマと一体化しているアーク、いえ、ルティオンが16年前の真相について語る点でしょう。

地球のある銀河から遥か遠くにある銀河、そこにルティオンやスイードは生きていました。しかし、その銀河の中心にあった恒星が終わりを迎える事となったのが、全てのキッカケだったようです。自分たちの生きる銀河を守るべく、全ての星の天才たちが各々の知恵や技術などを用いて助かる術を模索しました。そんな時、一人のぶっ飛んだ天才が起死回生の策を編み出すのが世の常ですけど、大体の場合、その手段ってのが、自分たちだけが助かれば良し、自分達と関係のない存在が、どうなろうと知ったこっちゃないって感じのモノだったりします。当然、そんな手段が使われようとしたら、自分と無関係の者を救おうと動く者もいます、それがルティオンでした。

地球を救うべく力を振り絞って、地球を吹っ飛ばせるほどのエネルギーを封じ込めたルティオン。それだけでも、かなりキツかったはずですが、ルティオンの「偽善」を良しとしない存在が、モノゲロスを追手として差し向けており、ルティオンは戦闘へ突入します。その時、運悪く、ユウマら家族を巻き込んでしまったんですね。父と母の言葉に従い、その場から全力疾走するも、モノゲロスが爆散した際の衝撃波に襲われたユウマ。咄嗟に、ルティオンはユウマと融合する事で彼の命を救い、同時に、自分のダメージを癒す時と場を得ました。ただ、ユウマの中にいる間も、ルティオンは、ずっと、彼の両親を救えなかった己の不甲斐なさを悔い、ユウマに謝り続けていたようです。

ユウマとルティオンの絆が強まる展開だ、と思う間もなく、スイードは悪しき手を一人と一体へ伸ばしてきました。スイードは強引にユウマからルティオンを引き剥がそうとすると同時に、彼から封じられたエネルギーの場所を読み取ってしまいます。どうにか、アークに変身を果たすも、スイードの攻撃で、ほぼエネルギーは尽きてしまっていたらしく、変身したばかりなのに、カラータイマーが赤く点滅してしまい、ザディーメとの戦いも苦戦を強いられてしまいます。まぁ、仮にエネルギーが十分な状態であっても、楽勝って訳にはいかなかったでしょうが。何とか、ザディーメを追い払った、いや、どちらかと言えば、ルティオンを倒すよりもエネルギー体の回収を優先したのか、これは。いずれにせよ、変身解除に追い込まれてしまったユウマ。果たして、彼とルティオンは、この危機を乗り越える事が出来るのか、そして、このピンチを突破した時、何が起こるのか、楽しみで仕方ありませんわ。

 

爆上戦隊ブンブンジャー

バクアゲ38「三下の誓い」、もう、これを見て、サンシーターへの好感度が爆上がりしないファンはいませんって。他のスーパー戦隊シリーズにしてもそうですけど、何か、こう憎めない感じの敵キャラが登場して、そいつに焦点を当て、カッコいい所を見せてくれる回は、もう、ほんと、琴線に触れまくります。

意外って言い方はちょいズレてる気もしますが、このタイミングで、ヤルカーの出自の秘密が明らかになるとはビックリしました。的外れな推測かもな、と私自身も、ここ最近は思っちゃいたんですが、実のとこ、ヤルカーはハシリヤンのボスであるスピンドーと深い関係にあって、スピンドーを弱体化させるためにはヤルカーを倒さなきゃいけないって展開になって、ヤルカーを救うためにデコトラーデとイターシャがブンブンジャーの力を借り、スピンドーとヤルカーをリンクさせているモノを壊すのかな、と予想してました。まぁ、それは今回、的外れにも程がある、と解り、反省してますが。

でも、その分、デコトラーデとイターシャが、ヤルカーをどれだけ大切に思っているか、そこをしっかりと感じ取れました。お互いに堕ちたどん底の状況で手を組んで、テッペンを目指そう、と誓い合った仲だからこそ、ヤルカーに出世のッチャンスが巡って来た時、彼の邪魔をするんじゃなく、チームを解散させる事で、ヤルカーの応援をする道を選べる。並の絆じゃ出来ません、これは。

ヤルカーの邪魔をさせないために、ブンバイオレットにガムシャラにぶつかって足止めを図ろうとするデコトラーデとイターシャ。いつもとは違う気迫に、戦闘力では勝っているブンバイオレットも無意識に圧されてしまう様に、戦いに於いて気合、気迫、根性の類が、どれだけ大切か、を教えて貰えます。ブンブンキラーロボに搭乗したデコトラーデとイターシャは、ビュンビュンマッハロボーの強さを正確に把握し、勝つ事は不可能、と判断したウェイウェイヤルカーに見放されても、ヤルカーの為に戦う事を止めませんでした。例え、劣勢であっても、仲間の為に戦い続ける、熱いモノを持ってますよね、この二人。そんなデコトラーデとイターシャの元に戻って来たヤルカー。サンシーターが復活した事により、このロボ戦、どちらが勝つか、読めなくなったな、と思った矢先、まさかの助っ人、いや、助っ炎神が。ここで、ビュンビュンマッハーロボがスピードルと合体するとは。ただ、勝ったのはブンバイオレット側でしたけど、ブンバイオレットはサンシーターの絆が生む強さを本物と認めてましたね、確実に。

一方で、苦魔獣と戦っていたブンレッドたちにも、大きな動きが。ここで、ボスの右腕であるグランツ・リスクが一足先に地球に降り立つか。右腕だけあって、その戦闘力はガチで高い。曲がりなりにもエリートであるウェイウェイヤルカーが生み出しただけあって、その強さは折り紙付きであっただろう「アニキとアコギグルマー・ジョン」と「イトコのエレキグルマー・ボヴィ」の騒音コンビを瞬殺し、少し動いただけで生じた衝撃のみでブンレッドらにダメージを与えてくるか。普通に戦えば、ブンブンジャーらに退却を選択させるか、戦闘不能に追い込む事も出来たはずなのに、相手の強さを完全に見極めていない状態での戦闘はリスクがある、と判断して、自分から退く、ここが実に怖いですね。グランツとの激闘も含め、大也の恩人である内藤が、これから、どんな一面を曝け出すのか、期待が膨らみます。

 

仮面ライダーガヴ

第12話「ドーナツが繋ぐ絆」、これは、興奮と不安、どちらも感じさせてくるストーリー展開で、改めて、「制作陣、容赦しないつもりだな、このシリーズでも。だからこそ、最高だ」とバンザイしたくなりました。

前回、単騎でアーリーに立ち向かって、ヒトプレスされていた栄美を救うも、変身解除に追い込まれるほどの大ダメージを負った絆斗。その瞬間を目撃したガヴは、絆斗がヴァレンの正体だ、と知って愕然としながらも、彼を連れ、その場からの離脱を敢行しました。その場から、どうにか無事に逃げおおせるも、絆斗は自分だけ正体バレしたのは不公平だろう、とガヴにも、自分へ正体を明かす事を要求しました。ここでツッパねる事も出来たでしょうに、お人好しっつーか実直な性格であるショウマは、変身を解除しちゃいました。まぁ、絆斗は何となく、察してはいたようですけど。

再び、意識を取り戻した絆斗は、復讐者としての顔を剥き出しにし、自分を連れて撤退したショウマに怒りを剥き出しにします。絆斗の、あそこでグラニュートを倒さなかったら、新たな犠牲者が出る、だから、自分を見捨てて、グラニュートを倒す事を優先すべきだった、って理屈、これも間違っちゃいません。けど、ここで気圧されないのが、ショウマの強さ、もとい、精神的な成長でしょうね。肉体的な意味合いでの戦闘力の向上を認めながらも、心の方は未熟だ、と侮っていたランゴ兄さんは、この読み違いが仇になり、手痛いダメージを自分にも会社にも負わされる事になるかもしれません。あそこで、絆斗を見捨てていたら、犠牲者の数が増えていただけだ、とショウマから面と向かって言われ、自分が頭に血を登らせ、自分の命を蔑ろにしていた事に気付ける絆斗、やっぱり、彼も彼で、甘いトコがあるんでしょうね。

誰かの為に懸命に頑張る幸果の姿を見て、自分も自分の全力を尽くし、グラニュートから人々を守るって覚悟を強めたショウマは、新たなターゲットを幸果に定めていた、正確に言えば、幸果に釣られた自覚がないアーリーを今度こそ倒すべく、絆斗と共闘します。ただ、ここで上手いなぁ、と感じたのは、ガヴとヴァレンが同時変身する際の、ショウマが赤ガヴを絆斗へ見せないようにしていた立ち位置。絆斗から母親の写真を見せられた時のリアクションからして、当初から予想されていた犯グラニュートの正体が、ショウマである可能性がより高まりました。ただ、それはそれで安易すぎるっつーか、制作陣の良い意味での底意地の悪さを考えると、もう一つ、「まさか!?」が用意されている気もします。もしかすると、今後、ショウマから改造の際に切り離されたグラニュートの部分が登場し、自分同士で対決する展開もあるかもしれません。

切れ味抜群ながらも壊れやすいザクザクチップスラッシャーの耐久性をチョコでアップさせてくれたお礼に、ガヴは新たなゴチゾウをヴァレンにプレゼントします。ヴァレンが選んだのは、ドーマルゴチゾウ。それによって、ヴァレンは新フォームにチェンジを果たせます。ドーマルフォームは、ガヴのマシュマロと同じく、柔軟さによる防御力に重きを置いたタイプながらも、マシュマロよりも機動力が高く、小回りも利き、また、ドーナツで相手の動きを封じる戦法も使えるようです。自分でもグラニュートを倒せるだけの戦闘力を持っているんでしょうが、今回は、襲われて恐怖に囚われている栄美のトラウマを払拭できる動画の撮影を優先したようですね。ショウマと絆斗が名前呼びするほど仲良くなった事に心が温まる半面で、この友情が壊れる時が来るのか、と不安にも駆られます。何より、自暴自棄から、ショウマに責任転嫁をしている無職の双子が、何をやらかすか、心配。ショウマの性格を考えると、この双子と本気で戦って勝つ、まではするけど、トドメは刺せない感じになりそうですよねぇ。


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