『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2024/3/10分)

2024-03-15 19:01:18 | 日記

ウルトラマンニュージェネレーションスターズ

始まりましたね、『ウルトラマンニュージェネレーションスターズ』!!

『ウルトラマンブレーザー』ロスを癒してくれそうな予感が、この第一話「セブンガー強化計画」から、しっかりと感じ取れましたね。

でも、ちょい驚きました。これまでの流れで、デバンがMCを務めるか、もしくは、パグが本格的に参戦してくるのか、と思っていたんですが、まさか、『ウルトラマンゼット』で活躍していたユカ隊員が登場するとは。しかも、今回のラストでは、謎のロボットや、『ウルトラマントリガー』で良い味を出していた、トレジャーハンターであるイグニスも姿を見せており、どうやら、二人と一体で、この作品は展開されていくようですね。

初っ端から、頭を抱えているユカ隊員。それは、上層部から、セブンガーの強化を命じられていたから、でした。まぁ、どこの組織の上層部も同じですよね、一番、難しい事を気軽にやれ、と言ってきやがります。セブンガーがポンコツ機だったなら、いくらでも強化出来ますけど、これで案外、セブンガーは戦えますからねぇ。搭乗者のセンスである程度は増減するにしても、最初の特空機だからこそ、十分な戦闘力を発揮できます。ある程度のカスタムも出来ますから、強化しろ、と言われても簡単じゃありません。ロケットパンチやドリルって言う、男のロマンの塊とも言える武器も付いてますからね、余計に、強化の余裕が、もう、ほとんど、ありませんわ。

とは言え、上層部から、やれ、と命じられた以上、やらなきゃいけないのが現場の辛い所。文句を垂れつつも、しっかりと結果を出そうとしているあたりに、ユカ隊員の真面目さが見えますね。そんなユカ隊員が、セブンガーを強化する方法を思いつくために取ったのが、これまでの戦いを振り返る事。セブンガーの活躍は多岐に渡ってますけど、やっぱり、私の印象に残っているのは、セブンガーがベリアロクとキングジョー ストレイジカスタムのタンクを巧みに使って、バロッサ星人を倒した戦いですね。

はてさて、ユカ隊員は、これから、どんな妙案を、ウルトラマン達の戦いを観る事で思いつくのか、期待大です。

 

爆上戦隊ブンブンジャー

第二話「情報屋は認めない」は、クールで現実を重んじるブルーと、天真爛漫で勢い任せなピンクの仲が、ほんの少しではあるにしろ縮まり、同時に、ブンブンジャーとしての結束力も確かに強まったストーリー展開で、実に爆上げでしたね。また、ラスボスの風格がある、と感じた見た目のデコトラーデが、実際は現場の責任者でしかなかったってのも、ちょいビックリ。ますます、終盤手前でブンブンジャー側に付きそうな予感がする。

恋人よりも、自分のハンドルを自分で握る楽しさを優先した未来は、これから、運び屋かつブンブンジャーの一人としての日常がスタートした事に胸を弾ませているようです。そんなテンションMAXな未来に対して、射士郎は冷ややかな態度で、未来を仲間として認めない、のスタンスを取ります。大也と自分のバランスが良いからこそ、それを崩されるのが嫌なんですかね。

けれど、リーダーであり、恩のある大也に、「俺が惚れこんだモノに間違いはあるか?」と言われてしまい、途端に、勢いが落ちてしまいます。自分自身が、大也に、その存在価値を認められ、今の生活に生き甲斐を覚えているからこそ、何だかんだで、大也が惚れこんだ未来にも「何か」がある、と感じたんでしょうね。兎にも角にも、今は、依頼を片付けるのが優先、と射士郎は待ち合わせ場所に向かい、未来は大也に背中を押される形で射士郎を追いかけます。

どうやって、射士郎に、自分を仲間として認めて貰おうか、と未来が悩んでいた矢先に、やってきたのは機密情報を持ってきた依頼人だけじゃなく、ソウジキグルマー。圧倒的な吸引力で、ありとあらゆるモノを吸い込む掃除機は、あっという間に、機密情報が入った鞄までも吸い込んでしまう。冷静に現状を把握している射士郎とは対極的に、まさかの敵出現に慌てふためく未来の温度差が酷いですわ。

ウェディンググルマーが暴れた時も巻き込まれた警察官を、どうにか助けたピンクだけど、気付いたら、ブルーの姿がそこにない。あの野郎、逃げやがった、と憤慨するピンクだけど、それを報告された大也は怒るどころか、「そりゃ、爆上げだな」と楽しむ始末。大也の反応に未来が面食らっていたのも束の間、ブンブンワゴンがその場に駆け付け、手当たり次第にモノを吸い込んでいるソウジキグルマーをマジックハンドで捕まえ、何処かへ連れ去っていきます。

ソウジキグルマーが放り出されたのは、大量のごみが山積みになっている集積場。ソウジキグルマーにとっちゃ、お宝の山も同然。活き活きとしながら、目の前のごみを片っ端から吸っていくソウジキグルマーだったけど、突如、吸引力が落ちる。その理由は簡単。素体となったのは、普通のサイクロン掃除機。怪物化したって、タンクの容量には限界があるのだ。初見で、タンクを満たせてしまえば極秘情報が入ったアタッシュケースを獲り返せる、と見抜いたからこそ、射士郎は大也の買い取ったごみ集積場に、ブンブンワゴンでソウジキグルマーを運んだのです。二人の阿吽の呼吸に感心する未来に、大也は射士郎が、その作戦を実行に移せたのは、お前が時間を稼いでくれる、と信じていたからだ、と告げました。真相はどうだったのか、そこは定かではないにしろ、射士郎が未来に少し心を許したのは間違いなさそうです。

 

仮面ライダーガッチャード

第26話「悪意をハバム、漆黒の風”ウィンド”」は、まさかの連続でしたね。

一つ目の「まさか」は、ラケシスの裏切り。まぁ、これに関しちゃ、前々から、ラケシスはグリオンに対して恐怖を抱いてましたから、驚きは小さいですね。ただ、単に裏切ろうとしているんじゃなく、ミナト先生に、仮面ライダーに自分を助けてくれるよう、頼んでくれ、と泣きつくのは、ちょっと、「おいおい」とはなりましたね。

しかし、ミナト先生も、やっぱり、まだ、迷いと恐れを振り切れてはいない様子。教師としての仕事っつーか、責務は、生徒らに「正しさ」を教え、育てる事です。そこは、ミナト先生、しっかり果たしている、と思います。だからこそ、ミナト先生は、成長した宝太郎たちの事を信じてやるべきだ、と思うんですよ。貴方が体を張って「教育」した宝太郎たちは、もう、自分で戦う力を持っているんだから、逆に、その強さを頼っても良いんじゃないか?

次の「まさか」が、グリオン側に、「ナンバー10」のケミーが、ほとんど集まってしまっている点。ビートルクス、エクシードファイター、リクシオン、ゼグドラシル、テンフォートレス、クロスウィーザードは、元々、宝太郎たちがガッチャしていて、それらがプテラマルガムに奪われていた訳ですけど、まさか、グリオンが「ドラゴナロス」を既に持っていたとは。神獣モチーフの「ファンタスティック」の頂点は、やっぱり、ドラゴンだったか。その「ドラゴナロス」を取り込んだマルガムが、ど強いのは当然の話。マジェード、ヴァルバラドだけじゃなく、アイアンガッチャードまで勝てないとは。

圧倒的な暴に晒され、窮地に陥った宝太郎たちを助けたのが、りんねパパこと風雅でした。まさか、ここで、風雅が仮面ライダーウィンドに変身するとは。石丸さんの年齢が判らんので、適当な事は言えんにしろ、テレビ本編で変身したキャラでは最年長なのかな? 「ギガバハム」の飛翔かつ空中戦特化能力と、「クロアナ」の攻撃吸収特性を巧みに使った戦法で、ドラゴンマルガムを一方的に攻めたてる仮面ライダーウィンド。ケミーと心を通い合わせ、なおかつ、風雅の戦闘センスがずば抜けていたからこその圧勝だな。

でも、ここで、最大の「まさか」が起きました。グリオン、背後から、風雅をブッ刺し、「ガイアード」と「ドラゴナロス」、ついでに「ギガバハム」と「クロアナ」まで、ちゃっかり回収しおった。二度目の別れに泣く愛娘の腕に抱かれ、宝太郎たちに改めて未来を託しながら息を引き取った風雅・・・って、まさかの義体!? 錬金術的に考えると、ホムンクルスだったのかな。もしかして、宝太郎にドライバーを託した時、消えたのも義体じゃあるまいな・・・考えたくはないけどあるのか、風雅ラスボスパターンが。

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今日の出来事(13-3-10)

2024-03-10 21:38:54 | 日記

comicアンスリウム(2024/3)一言感想

途切れたページの向こう側(前編) 波乗かもめ

颯太の後悔しないために動いた勇気、同じ男として尊敬する!!

スパイシースクール 柚十扇

まぁ、先生らに見つからなきゃセーフ、セーフ(笑)

えちえち成長記録(8) 丸居まる

確かに、男が目立っているAVは萎えるな・・・でも、mmd-R18は、マッチョな罪袋が出ないと物足りない。

イくぞ陸上部! エノキドォ

オチがお約束過ぎるwww

杯酒相愛 たつか

ここまで勇気を出して誘ってくれた女の子に恥をかかせる訳はいかないよなぁ。

キンモクセイ 犬上いの宇

クセの強い理由があると、却って、本気の度合いを感じ取れるもんだ。

黒須さんのXXX報告 いずミケ

前回も私の癖に刺さったが、今回もしっかりと刺してきおる?!

その日まで 餅田こゆび

死者がライバルだからこそ、このバトルからは、決して逃げられないよな。

オナじ部屋、オナじ気持ち よこやまんじろう

相部屋ならぬ愛部屋になりそうだな、こりゃ。

傍の呪い【後編】 縞浦

下心はあれど、霧亜を大切に思って、守ってくれている夜白、私は好きですねぇ。

はじめての都会遊び 冬編 梅宮こう

何にせよ、体力を付けておけば、優位だから頑張れよ。

ずっといっしょ 佐咲和由喜

自分のダメさ加減を自覚しても、そこから抜け出られず、逆に沈んでいく男は多いよなぁ。

雨後の残響 沙ノ樹

基本、ハッピーエンド好きだけど、こういう「しょっぱい」のも嫌いじゃない。

肉便器の高守さん 板場広し

板場先生は、何だかんだで、ハッピーエンドにしてくれる事が多いから、続きが楽しみ。

秘密の時間 エビフライ定食

人間、そうなった理由はサッパリでも、本能に身を任せた方が良い時もある。

どきどきお外体験 江鳥

このドS有能執事、良いキャラしてるなぁ。

キモデブ、かわいい後輩に「調教してください♡」と頼まれる。(前編) かいづか

ぶっ飛んだタイトルに、内容が負けてないのは、さすがだ、かいづか先生。

伝えたい気持ち えにし

コウタの気持ちも解らんでもないが、やっぱ、逃げるのはヘタレが過ぎるよ。

ぱらのいあけ~じ その123 クール教信者

さすがに、完全な骨になるとアレだが、肉がある程度は残っている、または、所々の骨が剥き出しなヒロインなら、結構、グッと来る。

ガールズドーン!(69) 山本AHIRU

仮に、マジで瞳が猫になっていたなら、容赦せずに三味線の素材にしてやるわ。

 

今週の食事

3月4日(月)

朝食

バケット(トリプルベリージャム)、烏龍茶

昼食

おにぎり(鰹昆布×2)、烏龍茶

間食

コーンフレーク、烏龍茶

夕食

回鍋肉丼(豚こま、キャベツ、ピーマン・回鍋肉の素)、モヤシの昆布和え、中華スープ(若布、キャベツ、青梗菜、人参、葱)、烏龍茶

 

3月5日(火)

朝食

バケット(トリプルベリージャム)、烏龍茶

昼食

おにぎり(鰹昆布×2)、烏龍茶

間食

コーンフレーク、アップルティー

夕食

肉野菜炒め丼(豚こま、キャベツ、オクラ、エノキ茸・焼肉のたれ)、モヤシの昆布和え、味噌汁(若布、キャベツ、青梗菜、人参、葱)、烏龍茶

 

3月6日(水)

朝食

バケット(トリプルベリージャム)、アップルティー

昼食

おにぎり(鰹昆布×2)、烏龍茶

間食

コーンフレーク、アップルティー

夕食

肉野菜炒め丼(豚挽肉、エノキ茸、オクラ、筍・鰹昆布の煮汁)、味噌汁(若布、輪麩、高野豆腐、葱)、烏龍茶

 

3月7日(木)

朝食

バケット(オレンジマーマレード)、烏龍茶

昼食

おにぎり(鰹昆布×2)、烏龍茶

間食

干し芋、烏龍茶

夕食

肉野菜炒め丼(豚挽肉、茄子、午房、人参、大蒜の芽・ケチャップ)、味噌汁(若布、輪麩、高野豆腐、葱)、烏龍茶

 

3月8日(金)

朝食

バケット(アップルシナモンジャム)、烏龍茶

昼食

おにぎり(鰹昆布、桜でんぶ御飯)、緑茶

間食

コーンフレーク、烏龍茶

夕食

焼きそば、春巻(ケチャップ)、ざく切りキャベツ、味噌汁(若布、輪麩、高野豆腐、葱)、烏龍茶

 

3月9日(土)

朝食

バケット(オレンジマーマレード)、烏龍茶

昼食

おにぎり(桜でんぶ御飯、鰹昆布)、烏龍茶

間食

干し芋、烏龍茶

夕食

カレーライス(中辛)、カップ焼きそば(ペヤング大盛)、烏龍茶

 

3月10日(日)

朝食

バケット(シナモンリンゴジャム)、烏龍茶

昼食

バケット(茄子と挽肉のパスタソース)、烏龍茶

夕食

焼饂飩(豚こま、キャベツ、ピーマン・回鍋肉の素)、中華スープ(若布、輪麩、高野豆腐、葱)、烏龍茶

 

今日、読んだ本

第9回戦の対戦カード、レオニダスvsアポロンは、これまた、因縁深いもの。

と言っても、レオニダス王が一方的に、アポロンに対して、並々ならぬ怒りと憎しみを抱いている感じ。決して、アポロンがレオニダス王の大切な家族を、神としての権威で無理矢理に奪ったり、亡き者にした訳じゃない。

レオニダス王が、読んでいる者をも圧するほどの激怒をアポロンに対して抱いている理由は、アポロンが自分の治めていたスパルタに、しょうもない神託をしていたから。

アポロンが祭りの開催中は争うな、と命じていた所為で、その決まりを真面目に守り続けていた議会の老害どもが、尋常じゃない窮地であるにも関わらず、アポロンの神託を守る事を優先して、現実を視ていなかった。

戦うべき時を見誤るような神託を下したアポロンを、スパルタ魂を誰よりも持っているレオニダス王としちゃ許せない訳だ。

比喩ではなく、物理的に眩いアポロンの基本に忠実だからこそ攻撃力が高く、芯に響いてくる拳打に激しいダメージを負わされながらも、折れず、砕けず、退かず、猛々しく前進し、己の正面に立つ者は全て、全力で叩き潰す、スパルタ戦法でレオニダス王はアポロンに、虚仮にされた怒りも上乗せさせたえげつないカウンターをぶちかます!!

アポロンが、美しく、強いけど、ただ高慢ちきな嫌味ったらしい神様だったなら、ここで決着が付いていただろう。けど、そうならないのが、『終末のワルキューレ』の面白い所。この作品は、英雄たちの知られざる一面だけじゃなく、神に対しても新たな一面を、私ら読み手に魅せてくれる。神の持つ、どこか、人間臭い部分、そこが実に良いのだ。

様々な分野で「神」扱いされているアポロンだが、それは、彼が生まれながらに、天才だったからじゃない。自分が、ただ、容姿にある程度、恵まれているだけで、他の神に比べたら、才能が凡庸であると、アポロンは誰よりも知っていたからこそ、負けたくない一心で、血のションベンが出るほど、努力に努力を重ねた。

アポロンが美しく、自分に自信を持った言動が堂々と出来るのは、自分を知っており、その自分が重ねた努力が正しい、と確信しているからか。そんなアポロンに呆れながらも、誰よりも、彼の強さを信じ、勝利を確信しているアレス、ほんと、良い奴だな。またしても、私の中で好感度が上がったぞ。

見た目がズタボロになりながらも、この世で乗り越える事が最も難しい自分を乗り越えようとする意志をハッキリと見せるアポロンに対して、レオニダス王はかつての恨みを払拭した上で、より殺意を高める。対するアポロンも、レオニダス王の粗暴な言動に対して辟易はしつつも、彼の不撓不屈っぷりに対して、確かな「美」が宿っている事を感じ、レオニダス王を己の魂を燃やし尽くしてでも勝ちたい相手、と認識した。この闘い、美しく、熱く、そして、烈しい!!

 

この台詞を引用に選んだのは、レオニダス王が、男達から尊敬を抱かれ、痛い死よりも怠惰な生を恐れさせ、叛逆する勇気を抱かせる理由が、頭ではなく心で理解できるものなので。

スパルタ、この地に生きる者としての誇りを持っているからこそ、レオニダス王は、タイミングを決して間違えない。

死んだら元も子もない、それは確かにそうだ。

けど、漢の人生には、死ぬ、それが絶対に確定している状況であっても、戦わなきゃいけない時があるのだ。

その「時」から逃げるのは、漢にとっちゃ、死ぬよりも屈辱なのだろう。

だからこそ、レオニダス王は、この時、30万の大勢に挑んで戦って死ぬ、と決め、その覚悟に300人の馬鹿な男たちが熱狂し、自分として生きるために、決死の戦いに臨んで散っていった。

こうやって、背中で魅せ、部下のやる気を引き出せるトップが今、日本、いや、世界には必要なんだろうな。

「神に叛いてまで、なぜ今、征く必要がある!?そんなにも戦いたいか、そんなにも血に飢えているのか!?」

「・・・戦いなんてしたかねぇよ。疲れるし、死にたくもねぇし・・・酒なんか飲んで昼寝でもしていたいね」

「では、なぜ・・・?」

「それでも、今が―――戦うべき時だからさ。戦う時は、必ず、自分の意志で戦う、それが『スパルタ』だ―――」(by老害、レオニダス王)

 

そんなレオニダス王に負けないくらいの誇りを、アポロンも持っている、と感じたのが、こちらの台詞だ。

アポロンにとって、最も優先すべき事は、美しい、その一点のみ。

美しい、それは、彼にとって、命を懸けるに値する信念。

アポロンが掲げる美は、見た目を指すものではない。

アポロンが信じる美とは、生き様に表れるもの。

己を知る努力、己を変える努力、己を超える努力、そして、己の命を燃やす戦いをする者は、アポロンにとっては美しい存在なのだろうな。

だからこそ、レオニダス王のカウンターを喰らって、女性たちが黄色い声を上げていた顔に傷が付こうとも、アポロンは激昂せず、逆に、自分の生き様を貫いて攻撃を繰り出してきたレオニダス王を賞賛したんだろう。

当然だけど、今回の対戦カードも、これまでに負けないくらい、最高の組み合わせだったな。

「美しい・・・」

「あ?」

「キミは美しい・・・と・・・言ったんだ」

「美しい・・・?オレっちが・・・?ふざけるな、バカにするな!!」

「ふざけてなどいない、バカになどしない」

「この姿の・・・残虐面“バケモノ”のどこが美しいってんだ!?」

「姿?造形など、どうでもいい。美しいのは、今のキミという存在そのものだ。己と向き合い、魂を焦がして闘うキミは・・・とても美しい」(byアポロン、ピュトン)

 

「美しきなき者とは、今に満足し、前進を止める者。今の幸福や幸運の上であぐらをかく者だ。己を知る者は己が足らぬことを知る。己を知る者は己が弱きことを知る。己を知る者は己が変わることを恐れぬ。己を知る者は須く―――己が美を誇るべし☆」(byアポロン)

 

「ただ昨日よりも今・・・そして、今この刻よりも・・・美しくなるために、オレ様は魂を焦がす」(byアポロン)

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三大特撮感想(2024/3/3分)

2024-03-08 18:36:34 | 日記

ウルトラマンブレーザー

第25話にしてテレビ本編最終回たる「地球を抱くものたち」は、もう、ケチの付け所なんて、一つもない内容でした。

前回、限界の体を酷使して立ち向かうも、ヴァラロンに敗北を喫してしまったゲントとブレーザー。爆発に巻き込まれる刹那に、ブレーザーは咄嗟に、自分とゲントのリンクを切り離し、ゲントを守ってくれました。あの状況で、自分を優先してくれたブレーザーに感謝し、ゲントは動かなくなった彼をアースガロンで連れ帰る。何せ、地球に、ヴァラロンが向かってしまったのだから。

やはりと言っちゃアレかもしれませんが、やはり、ラスボスは第二形態があってこそ。ヴァラロンも例に漏れず、第二形態で地球に降り立ち、大暴れし始めます。ブレーザーは戦闘不能、アースガロンもボロボロで、迅速な修理が必要な状態。そんなピンチに、救いの手を差し伸べてくれたのが、かつて、ゲントが助けてきた仲間たちでした。これが、正しい意味での、「情けは人の為ならず」でしょう。

ブレーザーに助けられたとは言え、酷使してきた体のダメージが抜けている訳じゃない。立っているのもやっとのゲントは、テルアキさんたちに医者の元に行く事を促される。それに首を縦に振りながらも、ゲントが向かったのは、医者の所じゃなく、ブレーザーの傍ら。命が助かったにも関わらず、「SKaRD」だけで、あのヴァラロンと戦う無茶を、ゲントがやらかそうとしているのを感じ取ったのか、ブレーザーは意識を取り戻した。ここでまさか、明瞭とは言えないにしろ、ハッキリと「オレモイク」と発するとは思わず、仰天しちゃいました。再び、ブレーザーと一体化したゲントは、ヴァラロンとの戦いに臨みます。

ブレーザー&アースガロンのコンビが、ヴァラロンと激闘を繰り広げている裏では、ハルノ参謀長に監禁状態から助け出されたエミが、ドバシ相手に戦っていました。どうして、V99は、地球へ宇宙怪獣を送り込んできていたのか、その理由が、ついに明らかになりましたね。シンプルに言えば、仲間の敵討ちだったんでしょう。侵略を警戒して攻撃の命令を出したドバシが100%悪い、と責めるのは、さすがに酷ですけど、もし、あの時、友好的な態度で接していたら、何かが違っていたのか・・・まぁ、こればっかりは、誰にも分らん。

武装解除し、ヴァラロンの攻撃を無防備に受け続けながら、自分たちは無益な戦いを望ます、平和な未来を築きたい、とメッセージを送り続けたあーくん。その意志を受け止め、撤退を選択してくれたV99。気持ちが通じ合った喜びを噛み締めたい所だが、今は、ヴァラロンを倒すのが先決。ヴァラロンが撒き散らしていた爆弾を、地球の怪獣たちが対処してくれたってのも、グッと来ますよね。咀嚼シーンは、子供達からすれば、結構、ショッキングだったかもしれませんが。控えめに言っても最強なヴァラロンを倒すのに、ブレーザーがスパイラルバレードでもなく、チルソファードランサーでもなく、初めての光線技を選択したってのが激熱。魅せてくれるじゃないの、制作陣。そして、ラストで、ゲントが無事な姿で、家に帰り、笑顔で家族に迎えられるってのが、もう、最高でした。やっぱり、ヒーローは単に勝つだけじゃなく、大切な人の所に帰って来れなきゃ、だな。

 

爆上戦隊ブンブンジャー

ついに、スタートです、『爆上戦隊ブンブンジャー』!!

第1話「届け屋のハンドル」は、初っ端から、しっかりと戦隊シリーズ好きのファンの心を掴んできましたね。俗っぽい言い方をすれば、「こうゆうのでいいんだよ!」的な、戦隊シリーズの旨味を凝縮した感じ。『王様戦隊キングオージャー』が色んな意味で外れていて、逆に、道を作っちゃった感じがある作品だったから、原点回帰感もあります。

車をモチーフにした作品だけあって、ブンブンジャーに変身するキャラの名前にも、車関連のキーワードが入ってます。無理矢理感もあるにしろ、却って、面白いです。何だかんだで、車は生活に身近な存在ですから、カッコいい、と素直に想いやすいです。

また、戦隊側だけじゃなく、本来であれば、好き勝手に暴れるはずの敵まで、しっかりと交通法規を守っているくだりも最高でしたね。ブンブンジャーたちのキャラよりも、ある意味、ハシリヤンたちの方が個性強めなのでは? なんか、こう、親近感すら湧いちゃいます。ただ暴れたいだけで、そこまで極悪って感じじゃない。まぁ、ぶっちゃけ、ダグデドたちが下衆すぎたってのも大きいんでしょうが。あくまで、私の勝手な予想ですけど、ブンブンジャーとハシリヤン、終盤で手を組んで戦い、最終回では、ハシリヤンたちは地球での生活に馴染んじゃっているのではないでしょうか。また、イターシャが人間態になり、それが敵とは知らず、ブンブンジャーの追加戦士と恋に落ちちゃうって展開も観たいですね。

もちろん、ストーリーやアクションシーンにも、見所が満載でした。結婚式で浮かない顔をしている花嫁を搔っ攫うって導入は、なかなかにインパクトがありました。何より、大也の「自分のハンドルを他人に握らせるな」って信念が、結構、ガッツンと来るものでしたね。改めて、大人のココロに響いてこそ、特撮作品は最高だ、と感じました。大也の熱に影響された未来が、戦いの場に戻って戦う覚悟を完了しているってのも熱かったです。

これから一年、よろしく、『爆上戦隊ブンブンジャー』!!

 

仮面ライダーガッチャード

第25話「若きセンセイの過ち」は、ミナト先生が抱えている苦しみに迫ると同時に、アイアンガッチャードの強さをしっかりとアピールする内容になっていましたね。

言い方は悪いですけど、やっぱりなぁ、って感じですね。ミナト先生がグリオン側に付いた時、予想はしちゃいましたが、やはり、ミナト先生は、宝太郎たち生徒を守ろうとしていたんですね。ただ、それは、教師としての使命ってだけじゃなく、彼の過去にも関係していたようです。

ミナト先生が、まだ、学生だった頃、彼には可愛がっていた弟分がいました。ミナト先生が、宝太郎に期待を寄せていたのも、彼が、その弟分に似通ったモノを持っていたからか。けれど、その弟分は、グリオンが悪意を剥き出しにした時、命を奪われてしまった。グリオンに、弟分を含め、他の者が死んだのは、ミナト、君の所為だ、と言われた事で、ミナト先生の心には深い傷が付いてしまった。観ている側からすれば、いや、グリオンが100%悪いだろ、って感じですけど、まだ若いミナトからしたら、自分を責めちゃうんでしょう。だからこそ、ミナト先生は、大切な生徒を守りたくて、グリオンを独りで討つために裏切った・・・ほんと、不器用だな。

そんなミナト先生が抱えている事情を理解したからこそ、宝太郎は、言葉で訴えるのではなく、自分たちは、グリオンに簡単に殺されたりしない、と実力を示す事に。守りたいからこそ非情になれるミナト先生が変身するドレッド壱式も、結構な強さですが、禁術を使ってでも、ケミーもミナト先生も獲り返す、と覚悟を完了している宝太郎が変身するアイアンガッチャードの強さも突き抜けていました。

アイアン、そう銘打っているだけあって、その装甲は、えげつないほど堅甲。ゴルドメカニッカーやライトニングジャングルよりも、防御力は高そうです。その分、機動力は落ちてしまっている感じですが、相手の攻撃を耐えた上で一気に接近戦へ持ち込んだり、両腕を発射させ、相手へ直撃させる戦法も採れるから、何の弱みでもない。

ドレッド壱式との戦いでは、体への負荷をド根性で耐えて、「ワープテラ」のワープ能力を使って、挟撃をぶち込んでいました。やっぱり、宝太郎は戦闘センスが、相当に高い。宝太郎に、その強さをしっかりと示されたミナト先生だけど、そう簡単に、トラウマは消えないか。そのミナト先生を、グリオンから消すように指示されたラケシス、彼女は、どう動くのかな?

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今日の出来事(13-3-3)

2024-03-03 21:14:20 | 日記

COMIC快艶(9)一言感想

悶 Sisters A Go Go! ZIRAN

幸せになれない人間には、それ相応の理由があるんだろうな、と思った、しみじみと。

オーバードライブ ひげた

やはり、センチメンタルな成年向け漫画を読みたい時は、ひげた作品が一番だな。

しすたー♥トライアングル 後編 やまともち

ある意味、収まるべき形に収まったって感じで良し。

セクスロワイヤル 20XX-機械少女の秘密性器- 前編 衝撃の平山

自信過剰で、自分の器の矮小さを理解していない男ってのは最悪だな。

愛犬の発情期。 さやかた

愛の結晶を作るのは大いに構わんが、ちゃんと、稼がなきゃダメだぞ。

めぐちゃんの八重歯 アズマヤユキコ

こういう性癖が尖がってる、と感じる作品、メッチャ好き。

立ちんぼしてもオジサンすら来ないからショタチ●コで我慢してやる 中埜人見

タイトルの長さも然ることながら、中身も結構、攻めてる。

お母さんの情色 んめ

童貞は捨てたけど、まだまだ、彼は坊やのようだな。

おしえてお兄ちゃん~日焼けボクっ娘はHがしたい~ どわるこふ

親戚のお兄ちゃん(ロリコン)に言っちゃいけない言葉の第一位が、「お兄ちゃんになら何をされても良い」だろうな。

金は地味に輪姦り者 敬称略

まぁ、本人が気持ちよくて、お金も稼げるから良し、と思っているなら、それで良いんだろうな。

流浪の甲賀‐令和女装コスプレ調教奇譚-契約編 八メガ

うーん、正直、好みに合わんわ。

人間サンドバッグ 山畑璃杏

あっちゃー、こっちも萎える感じか。

でみへるっ!#5「キョンシー娘とぷにぷにお尻エッチ」 あましょく

生命活動が停止して、菌の類も繁殖していないから、ゴム無しでアナルセックスしても安全なのかな?

中学生ママに甘やかされたい! 南雲龍一

男は何歳になっても、好きな人に甘えたいもんだ。

図書室ではお静かに たまちゆき

普段、物静かなヒロインが、セックスの時だけ、声が大きめになるのって興奮する。

 

今週の食事

2月26日(月)

朝食

バケット(トリプルベリージャム)、ほうじ茶

昼食

おにぎり(鰹昆布×2)、ほうじ茶

夕食

ナポリタン(午房、人参、大蒜の芽)、ロールキャベツ、味噌汁(若布、キャベツ、青梗菜、人参、葱)、烏龍茶

 

2月27日(火)

朝食

バケット(トリプルベリージャム)、烏龍茶

昼食

おにぎり(鰹昆布×2)、烏龍茶

間食

餡饅、烏龍茶

夕食

ごはん、ロールキャベツ、味噌汁(若布、キャベツ、青梗菜、人参、葱)、烏龍茶

 

2月28日(水)

朝食

バケット(トリプルベリージャム)、烏龍茶

昼食

おにぎり(小海老御飯、鰹昆布)、烏龍茶

間食

おにぎり(鰹昆布)、烏龍茶

夕食

ぶっかけ飯(ロールキャベツのスープ)、カップ焼きそば(UFO)、烏龍茶

 

2月29日(木)

朝食

バケット(トリプルベリージャム)、烏龍茶

昼食

コロッケサンド(トンカツソース、ケチャップ)、爽健美茶

間食

芋けんぴ、爽健美茶

夕食

肉野菜炒め丼(鶏皮、午房、人参、大蒜の芽、パイナップル・甘酢タレ)、中華スープ(若布、キャベツ、人参、青梗菜、葱)、烏龍茶

 

3月1日(金)

朝食

バケット(トリプルベリージャム)、烏龍茶

昼食

おにぎり(鰹昆布×2)、烏龍茶

間食

缶詰(白桃)

夕食

ごはん、豚しゃぶ(玉葱おろしドレッシング)、レンチンモヤシ(玉葱おろしドレッシング)、味噌汁(若布、キャベツ、青梗菜、人参、葱)、烏龍茶

 

3月2日(土)

朝食

バケット(トリプルベリージャム)、烏龍茶

昼食

おにぎり(鰹昆布×2)、烏龍茶

間食

豚饅、冷水

夕食

肉野菜炒め丼(豚こま、キャベツ、午房、人参、大蒜の芽・回鍋肉の素)、中華スープ(若布、キャベツ、人参、青梗菜、葱)、烏龍茶

 

3月3日(日)

朝食

お汁粉、ほうじ茶

間食

お汁粉、ほうじ茶

昼食

稲荷寿司、干瓢巻、カップ焼きそば(UFO)、ほうじ茶

間食

コーンフレーク(お汁粉)、ほうじ茶

夕食

焼饂飩(豚こま、キャベツ、ブナシメジ茸、舞茸・焼肉のたれ)、モヤシの昆布和え、ほうじ茶

 

今日、読んだ本

タイトルは不穏だけど、ストーリーは、とっても優しい。十五夜イズムと言っていいのか、その辺りは迷うけど、十五夜先生の良さが、他作品に負けないくらい、しっかりと発揮されている。

十五夜先生の作品を読みたいけど、どれから読むべきか、迷っている漫画読みが私の目の前にいたら、この『地元に帰ってきたら幼馴染が壊れてた』を、そっと差し出したいくらいだ。

あくまで、私の感覚ではあるけど、他作品に比べると、こちらは読みやすいし、十五夜って漫画家は、こういう作品を描くのかって事を知るのにぴったりであるように思う。

フルカラーってことで、値段設定はちょい高め、と感じるかもしれないけど、読んでみると最適価格だ、と納得できるはずだ。私は、損していない、と思った。

この作品は、端的に言えば、ラブコメである。

ただ、幼馴染がイチャイチャするだけじゃなく、人間は負けっぱなし、立ち止まったままじゃいない、芯の部分に強さがある、そして、その人間力を引き出してくれるのは、好きな相手の言動って事を教えてくれる、結構、ツヨツヨなストーリーだ。

人生、生きてりゃ、ぶっ壊れてしまうくらい、辛い事は起きる。それが起きない人間は、稀だろう。辛い事から逃げたい、もう傷付きたくない、死んでしまいたい、そう思うのも致し方ない。

それでも、人は立ち直る、立ち上がる、歩き始める強さを、誰でも持っている、と私は信じたい。

大切な人がくれた強さを支えにして、自分の壊れた心と向き合い、抱き締め、その痛みを背負って、明るい未来に向かって、幸せになるための努力をする人を、私はカッコよく感じ、尊敬する。

ざっくりと感想を纏めると、幼馴染カップルは最高、そこに着地する(笑)

 

この台詞を引用に選んだのは、冬馬の中にある響子に対する愛情が「本物」であり、同時に、彼の男しての強さが、ハッキリと視えるものだったので。

やや冴えない風貌であるかも知れないが、この冬馬、中身は、かなりのイケメンだ。

真相を聞いた時、確実に、自分の大切な人の心を壊したケダモノ、その事に関して勝手なことを言う目の前の婆さんに対して、純粋な憎悪と殺意が湧いたはずなのに、それを響子のために抑え込んだのだろう。その忍耐力も、個人的には好印象だ。

理屈じゃないくらい、好きだからこそ、相手の強さと良さを信じる。

私も、こういう風に、他人を信じられる人間になりたいものだ。

また、そんな冬馬の言葉を受け、涙を拭い、笑顔で立ち上がった響子も、また、実に美しい。

壊されちゃった人が全員、こうやって強い訳じゃないのは解っちゃいるけど、この強さを皆が持てたら良いな、と思う。

「元に戻れなくても、響子は少しずつ、変わろうとしているように見える。あいつは強いと思います。いくらでも、応援しますよ。響子は僕の幼馴染ですから。それに、響子は、昔から転んでも、タダじゃ起きなかったですしね」(by冬馬)

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三大特撮感想(2024/2/25分)

2024-03-01 21:16:17 | 日記

ウルトラマンブレーザー

第24話「第3波接近襲来」は、最終回一つ前って事で、実に緊迫感が凄まじいものでした。

今日は、『王様戦隊キングオージャー』が最終回で、来週は『爆上戦隊ブンブンジャー』が始まり、この『ウルトラマンブレーザー』が最終回を迎える・・・世の中、上手く出来てるのかもしれないなぁ。

私のずれた感慨がさておき、サードウェーブにして、『ウルトラマンブレーザー』のラスボスたる怪獣は、宇宙爆弾怪獣・ヴァラロン。ラスボスのタイプで言えば、他の怪獣が合体していないシンプル系ですが、呼称に「爆弾」と入っているだけあって、能力っつーか怪獣としての特性が物騒極まりない。尻尾に爆弾がくっついていて、それを星の表面に植え付け、爆破させるってのが怖すぎる。しかも、その爆弾を、相手に向かって飛ばしてくる戦法も使ってくるって、意外に知恵が回るな、コイツ。

そんなヴァラロンが月に爆弾を設置している。これは、大規模爆発を起こされたら、月の軌道がモロに変わり、地球に衝突してしまう事を意味していた。そんな事はさせじ、とヴァラロン撃破を「SKaRD」に命令してくる司令部、勝手だなぁ。けど、ゲントを含め、メンバーに逃げる者はいない。死にたくない理由があり、死なせたくない大切な相手がいるからこそ、命懸けで戦える。ゲントの奥さんが、こっそりと家を後にしようとしていた旦那に気付いていて、不安を押し殺して、笑顔で送り出すシーン、グッと来ちゃった男性は多いんじゃないでしょうか?

各々、覚悟を極めて挑むヴァラロンとの戦い。しかし、やはりと言っちゃ、身も蓋もないが、ヴァラロンは強い。決して、アースガロンが弱い訳じゃない。月面での戦闘に慣れていないってのを差っ引いたとしても、やはり、ヴァラロンとの力の差が地味にある。一気に窮地に追い込まれてしまった「SKaRD」を救うべく、ゲントは無理も無茶も承知で、命を無駄にしないために、ブレーザーへ必死に頼み込む。ブレーザー自身も限界だけど、それ以上に、ゲントの命がヤバいからこそ、ブレーザーは変身したくない。でも、仲間を喪いたくないって気持ちも同じ。

ゲントの懇願に応え、変身したブレーザーだけど、やっぱり、もう、活動限界は近いらしく、登場と同時に、カラータイマーが赤に。それでも、無謀な戦いに挑む姿は雄々しい。しかし、まぁ、仮に、本調子であっても、ヴァラロンとは互角だっただろうから、この状態では、どうにもならんか・・・ブレーザーは最後の力を振り絞って、軌道が変わってしまった月を押し、何とかしようとするけど、ヴァラロンに邪魔されてしまう。そこで、ブレーザーは、爆発の瞬間に、自分とゲントのリンクを切り離して、ゲントだけ助かる方法を選択した。果たして、この最終決戦、どうなるのか・・・あぁ、来週が待ち遠しい!!

 

王様戦隊キングオージャー

第50話にして最終回たる「俺様たちが世界を支配する」の感想なんですけど、これ、感無量って言うしかないですわ。

第1話から、「この作品、定石から外してるなぁ」と感じ、それを最終話まで維持し続けるって、どんだけのエネルギーを要したんでしょうか?一つの作品を全員が全力で、イイ物にする事を目指して作ると、ここまで凄いものが出来るんだ、と肌で感じる事が出来る最終回でした。

今後、「戦隊シリーズ」で最も好きな作品は何か、と聞かれたら、きっと、悩んで答えを出せない私でしょうが、「ストーリの組み立てが凄かったのは?」と聞かれたら、迷わず、この『王様戦隊キングオージャー』と答えます。

この最終回の良かったところですけど、まずは、人間とバグナラクが争う火種を放り込み、なおかつ、延焼させていたカメジムへのお仕置きでしょう。スパイダークモノスから始め、オオクワガタオージャーがかまし、そして、デズナラク8世が決める。もう、完璧な連携。かつて争った仲の者たちが因縁の相手を討つ為に組む、それは最高。デズナラク8世がカメジムに連撃をぶちこむために力を貸してくれたタランチュラアビスが、死の国まで付いて来ようとするのを優しく止めたくだりは、もう、グッと来ましたわ。

そんで、やっぱり、キングオージャーとダグデドの最終タイマン、これは激熱。「超絶怒濤究極完全体キングオージャー

を生み出すために必要だった「永遠の命」の代用品になるのが、今を全力で戦っている民たちの生命エネルギーを結集させたモノってのが、実に王道。その真実に辿り着いたのが、死者たるライオニールの言葉がヒントってのも良い。ついに降臨した最強以上の最強ロボで、ダグデドと激闘を繰り広げるキングオージャー。シュゴッドたちが、この戦いで燃え尽きる覚悟であるのを汲み、ギラたちが一気に勝負を極めにかかるトコは、もう、胸が締め付けられましたね。初めて、死の恐怖を覚え、逃げ惑うダグデドですが、これまで積み重ねてきた罪の清算する刻は、つい、そこまで迫っていました。やはり、頭部の結晶に守られていたのが、ダグデドの本体でしたね。歴代ラスボスの中でも最強にして最悪、そして、最低だったダグデドに相応しいあっさりとした最期でした。

一年間、本当にありがとうございました、『王様戦隊キングオージャー」』!!

 

仮面ライダーガッチャード

第24話「急転直下! 禁断の鋼鉄ライダー!」は、サブタイトルの通り、これまで以上の窮地に、宝太郎が陥ってしまう展開でした。もちろん、同時に、宝太郎の、どこまでピンチになっても諦めない、ネジが飛び過ぎている不撓不屈の闘志も魅せて貰いました。

前回、ズキュンパイアにメロメロリ~ンになっちゃったのを反省していないのか、またしても、やらかしちゃった蓮華。今回、蓮華のやらかしに関わっているケミーは、消しゴムの特性を持っている「ケスゾー」ですね。基本、消しゴムはペンで書かれたものしか消せませんが、「ケスゾー」はケミーですから、その消去能力も飛び抜けてます。壁の貼り紙だけじゃなく、錆丸のタブレットのデータまで消しちゃうか。その上、食材まで消しちゃって・・・地味におっかないな。もしかすると、錬金アカデミーが使っている記憶消去の術は、この「ケスゾー」の特性を転用しているのかな? 一体、どのケミーとガッチャンコするんだろ。

錆丸のタブレットのデータを復旧させるべく、宝太郎は、自分がガッチャードになった経緯を思い出し、語り始める。彼自身は風雅によって記憶を消されていたけど、幼少時にホッパー1、スチームライナーと友誼を結んでいたからこそ、あの時、風雅からドライバーを託すに相応しい、と判断されたんだろう。しかし、そもそも、何故、ホッパー1、スチームライナーと出逢ったのか、そこも謎だ。風雅さんは厳しい束縛をしていなかっただろうけど、それでも、見知らぬ子供と遊ばせるほど自由にしていたとは思えん。となると、やはり、宝太郎そのものの出自に秘密があるのか。パターンとしては、宝太郎の両親が錬金術師で、風雅の知恵と力を借りて、作ったホムンクルスが宝太郎なのかな・・・有り得そうだけど、それはそれでキツいかも。

まぁ、その辺りはいずれ明らかになるだろうけど、大事なのは今。宝太郎は、自分の意志で仮面ライダーとして戦い、ケミーを守り、人とケミーが一緒に暮らせる世界を作る、と自分自身の魂に誓っているんだから。「仮面ライダー」って存在が、伝説の錬金術師が名乗ったものだ、と知って、ますます、テンションが上がった宝太郎だけど、思い出話が禁術とドレッドの事に到ると、途端に表情が曇ってしまう。そりゃ、そうだわな。先輩である錆丸が、かつて、アトロポスらによって、強制的にドレッドに変身させられた事で命の危機に陥り、その上、今、恩師のミナトがグリオン側について、ドレッドに変身し、自分達のドライバーとカードを狙っているんだから。

ミナトと親交がある鏡花さん曰く、ミナトはわざとグリオンに協力しているフリをして、勝機を窺っているらしい。何故、そんな危ない事を一人でしているのか、と怒りすら滲ませる宝太郎たち。そりゃ、まぁ、やっぱり、宝太郎たちを、教師として守りたいからだろうな。ドライバーもカードも失って、記憶も消され、一般人にしてしまえば、グリオンに手を出されない。そんな守り方しか出来ないあたり、ミナトも不器用な男か。

そんなミナトから、グリオンを討つ、のメッセージを受け取って、気合が入った宝太郎たちだけど、待ち合わせ場所には罠が仕掛けられていた。まぁ、そりゃ、そうだ。ミナトとしちゃ、何が何でも、宝太郎たちを守りたいもんな。騙した事で恨まれようが、憎まれようが構わない。プテラノドンマルガムによってカードを奪われ、ショックを受ける宝太郎たちへ追い打ちをかけるように、ミナトは「レプリスチームライナー」と「レプリユニコン」でドレッド壱式へ変身。「スチームライナー」しか手元にない状態では、ガッチャードへの変身も出来ない宝太郎は鏡花たちと逃げるしかない。

けど、ミナトの気持ちに負けないくらい、宝太郎だって、何が何でも、ケミーたちを守りたい。自暴自棄になっている訳じゃないが、止まる気もない宝太郎の熱が籠った目を向けられ、元々、闘争心が漲った瞳をした少年に弱い鏡花さんは、思わず、「禁術を使ったら、可能性はあるかも」と零してしまう。慌てて、「今のはナシ」と鏡花さんは言うが、知っちゃった以上、宝太郎はやっちゃうんだわ。謎の人物の力を借りたのか、宝太郎は、「スチームライナー」を「テンライナー」へと再練成し、仮面ライダーアイアンガッチャードに変身!! このゴッツいフォームは、仮面ライダーではお馴染みの暴走系なのか? もし、そうだとすると、パージする事で、更なるパワーアップする可能性が特大だな。

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