『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2025/1/5分)

2025-01-10 21:49:28 | 日記

ウルトラマンアーク

第18話「アーク協力要請」と第19話「超える思い」は、前後編構成となっていて、一気に視聴したので、感想も二つに分けず、纏め書きしようと思います。

ザンギルとの別れ、その悲しみを胸に秘めながら、ユウマはウルトラマンアークとして次元の裂け目から産み落とされては孵化し、実体化した怪獣と毎日、戦っては撃破し続けていました。それこそ、怪獣がそこまで強さじゃないなら毎日の連戦もキツくはなかったでしょうが、何せ、タガヌラーですからね。群れで来ないならマシってレベルじゃないでしょ、毎日となったら。もしかすると、タガヌラー以外に、ゲードスなどとも戦っている可能性もあります、アークが。

闘争心や平和を守る気持ちは折れちゃいないユウマですけど、如何せん、心身ともに疲れが溜まってきていますし、怪獣が出現するたびに、姿を眩ませているから、周りも怪しみだしてきてますね。そんな中、シュウさんが色々な方面に負荷がかかってきている、この現状を打破すべく、起死回生の一手を打とうとしていました。ヘルナラクは、こちらの戦力をジワジワと消耗させる手段を使ってきている、だからこそ、次元の裂け目を閉じてしまえば、少なくとも、兵となる怪獣は送って来れない、と。その次元の裂け目を閉じるマシンが真価を発揮させるには、ウルトラマンアーク ギャラクシーアーマーが発しているオニキシウムが重要になってきます。そう、つまりは、この一手を打つには、ウルトラマンアークの協力が絶対的に必要となってきます。

SKIPの面々や防衛隊の大半、また、世間的にも、ウルトラマンアークは人類の味方的な立ち位置になっているにしろ、自分達の作戦に協力してほしい、と頼んで、快く力を貸してくれるか、までは解らない。そもそも、どうやって、こちらの目的を伝えたらいいのか、いや、それ以前に、ウルトラマンアークに、どうやって、現場に来て貰えば良いのかってトコから、一同は頭を抱えます。まぁ、一番、この場で参っていたのは、ウルトラマンアークの変身者であるユウマに他ならないでしょうけど。仲間に、自分がウルトラマンだって告白するシーンは、ウルトラマンシリーズのお約束であるにしろ、このタイミングじゃないですもんね。

ともかく、アークに協力して貰えるって前提で作戦は進行し、ついに実行日が。いよいよ、どうにもならんので、ユウマとしては腹を括るしかありません。いつも通りに、トイレに行くって名目で、その場から、リンに怪しまれながら遠ざかり、ユウマはアークキューブを取り出します。基本的に人が良いアークは、ユウマに力を貸してくれ、変身は果たせます。期待はしていたものの、アークが本当に来てくれた事で、リンさんたちはプチパニックを起こしながら、各々で勝手にアークへ目的を伝え出したので、収束が付かない状態にシュウさんは困り果てます。

そんなシュウさんの顔をより引き攣らせたのが、バザンガの登場。次元の裂け目側の向こうにいるヘルナラクが、この作戦を察したのか、そこは定かではないにしろ、怪獣が出てしまった以上は、戦うしかありません。バザンガの特徴、それは、やはり、腕甲から連射してくるエネルギー弾でしょう。逆に言えば、そのメインウェポンを無力化されてしまうと、バザンガの戦闘力は半減してしまうと言っても過言ではありません。アークはギャラクシーからルナに換装すると、持ち味である高速移動を活かしてエネルギー弾を全て回避し、一瞬の隙を逃さず、円盾を投擲して腕甲を破壊、一気に必殺技をぶち込んで撃退しました。

マシンも無事に起動して、これで次元の裂け目を閉じられると喜んだのも束の間、いよいよ、焦れたのか、ヘルナラクが直接、ユウマがウルトラマンとして戦う世界へ進出してこようとします。そうはさせない、とエネルギー切れを起こしている体を押して、アークはヘルナラクを次元の裂け目側へ押し戻そうとし、そのまま、あちら側へ転移してしまう事に。瞬間移動ではなく、次元を移動した事による負荷で、ユウマは変身が解除された状態で倒れ、星元市めいおう町の中で目を覚まします。そんなユウマが目撃したのは、冥府闇将軍獣・ヘルナラク、そして、アースガロンでした。機械と怪獣の融合した存在にも見えるアースガロンが戦う姿に混乱を隠せないユウマをピンチから救ったのが、違う世界に生きる石堂さんでした。もう一つの星元市でも、人々を怪獣から守る戦いをしている組織があって、それが他人だけど、自分の知った顔である状況に、ユウマは元気付けられたようです。

そして、ついに、ユウマは、ザンギルが言っていた、もう一人のウルトラマンと出逢いを果たします。どうして、また、ヘルナラクはゲードスやタガヌラー、ゲードスばかりを送り込んできているのか、と疑問でしたが、それが解決しました。恐らく、ヘルナラクは、その世界のウルトラマンに倒された怨霊しか使役が出来ないんでしょう。タガヌラーなどを倒していたウルトラマン、つまり、この世界を守っていたのはブレーザーだったのです。ヘルナラクを倒すべく、ブレーザーと共闘するアーク、この流れに興奮しないファンはいないでしょう。このブレーザーがゲントが変身していたブレーザーと同一の存在か、そこは不明であるにしろ、野性味溢れる戦闘スタイルには興奮しますね。そのブレーザーとは対極的に理知的な戦闘スタイルを確立しているアーク。二人の戦い方は上手く噛み合い、初共闘ながら、ヘルナラク相手にも一歩として引きません。

ただ、やはり、このヘルナラク、強いです。見た目は、アウト寄りな気持ち悪さっつーか醜悪さを纏っていますが、その悍ましさに見合っているだけの実力を持っています。ウルトラマンに倒された怪獣を復活させられる、その能力も考えると、コイツがラスボス怪獣でないのが不思議っつーか、理不尽では、と思うレベル。ブレーザーとアークが立て続けに、それぞれの必殺技をぶち込み、卵を生み出す重要な器官が剥き出しになるほどの大ダメージこそ負わせる事に成功するも、撃破までは到れません。ヘルナラクは傷付いたを再生させると、再び、次元の向こう側、ユウマの世界に向かおうとします。追いかけたいアークですが、エネルギーの少ない状態で戦っていたのが仇となり、体が言う事を聞いてくれません。そんなアークに手を差し伸べるブレーザー。彼に、先輩ウルトラマンとしての自覚があるのか、ここは「?」であるにしろ、ブレーザーからエネルギーを分け与えて貰え、なおかつ、力技で次元の裂け目へ投げ飛ばされたおかげで、ユウマは帰ってくる事が叶いました。まぁ、ピンチは去っていないどころか、余計に悪化してましたが。

時間の流れが異なっていた元の世界では、ヘルナラクの暴挙によって、星元市が総攻撃の犠牲に追い込まれる一歩寸前でした。そんな状況でも、絶望に折られないユウマの心は、これまでの戦いと経験でしっかりと強くなっているんでしょう。再び、ヘルナラクに立ち向かうウルトラマンアーク。けれど、ブレーザーと共闘して、ギリギリの戦いが成立していた事もあり、アークは劣勢となってしまいます。そんなアークの助けに、少しでもなれば、とリンさんたちは危険も承知で頑張ってくれます。自分には頼っていい仲間がいる、そして、違う世界には、自分と同じように人間と協力して闘っているウルトラマンがいるんだ、その事実がユウマの想像力を駆けさせ、ウルトラマンとして、更なるパワーアップを促します。ここで、ブレーザーから託され、肉体に残留していたエネルギーがキューブに圧縮され、アークにスパイラルバレードと同じ形状の必殺技を繰り出させるって展開が激熱!! そして、アークは光槍をブッ刺した箇所へ、自身のアークファイナライズを寸分狂わずに叩き込み、ついに、ヘルナラクを爆散させます。怨霊怪獣の卵を生み出していたヘルナラクが消滅した事によって、ブレーザー世界の危機も去りました。ほんと、最高の前後編でしたっっ

 

爆上戦隊ブンブンジャー

バクアゲ43「豪快なハンドル」、もう、こりゃ、ぶっ飛んだカオス回。前回、バクアゲ42「聖なる夜の届け物」を、違うベクトルでブッチギッテきましたね。

サブタイトルと、これまでに、ゴーオンジャーのゴーオンレッド・江角走輔、トッキュウジャー・トッキュウ1号のライト、トッキュウ6号の虹野明が登場してきましたから、今回はゴーカイジャーの誰かが助っ人キャラとして参戦するんだろう、と予想はしてました。個人的に、一番、出てきそうなのは、ゴーカイレッドのマーベラスかな、と思ってたんですけど、まさか、ゴーカイブルー・ジョーとは。しかも、ゴーカイブルーとしてだけじゃなく、山田裕貴さんが顔出し出演してくれるとは・・・ファンとしては、めっちゃ嬉しいけど、よく、スケジュールが空いてたましたよね。いや、この人の場合、声を掛けられた時点で、すぐさま作ったのか、空きを。四人分の出演料をブッ込んだんじゃ、って意見もあるけど、山田さんの場合、イメージ的に、半額でも良いんで出してください、と言いそうですよね。

まぁ、私の妄想はさておき、やっぱり、ゴーカイブルーはカッコ良かったです。あのマーベラスの右腕だけあって、クールさと熱血さのバランスが取れている戦闘スタイルを確立しており、その切れ味の鋭さが、ブンブンジャーとの共闘でも、しっかり活かされていました。しかも、ブンブルーへのゴーカイチェンジまで披露してくれ、ファンへのサービスが、実にエグい。その上、ビュンビュンマッハーロボが、ゴーカイオーへの変身を果たすって展開も激熱。ジョーが、この地球にやって来て、ブンブンジャーに手を貸したのは、以前、ブンブンジャーに救われ、自分のハンドルを握る強さを得たニコーラからの届け物をする為だったようです。一体、どんな関係があるんでしょう、ニコーラとゴーカイジャーの間に。

しかし、そんなジョーの参戦を光らせたのは、やっぱり、射士郎の裏切りでしょう。大也と、他の仲間に強さは負けてないけど、趣の異なる絆を結んでいる、と感じていたからこそ、この裏切りの衝撃は、実にデカかったです。もちろん、信じていますよ、私、いえ、私達は。射士郎が裏切ったのは、大也らを守り、そして、ハシリヤンを徹底的に壊滅させるための作戦の一環だと。

それにしても、このブンブンジャーを取り巻く大人キャラ、調さんを除いたら、ろくでもない奴ばかりじゃありません? 夢を追い求める若者らを後方で支援してやるべき年齢になってるのに、自分達の利を優先して、悪事を企てているっぽいですよね。それはそれで、スピンドーを出し抜く為って可能性もあるにしろ、何か、低いんだよな、現時点で。ある意味、一番の武器でもある財産を、よりにもよって、恩人に奪われてしまった大也が、この絶望で、どんな行動に出て、大逆転を決めるか、楽しみですね。戦隊シリーズに限らず、どんな作品でも、終盤での、こういう大ピンチは美味しいってのはお約束ですから。やっぱり、一発逆転の鍵を握っているのは、ニコーラか? 調さんか?それとも、サンシーターか?

 

仮面ライダーガヴ

第17話「カラメる触手は幸福味」、ついに、謎の男にして、グラニュートの一体であるラーゲ9が、本格的に、この戦いに参じてきましたね、第三の仮面ライダーとして。

その名は仮面ライダーヴラム。ガ”ヴ”、”ヴ”ァレンと”ヴ”が入っているので、やはり、”ヴ”ラム、と統一性を持たせてきましたか。ラーゲ9が変身するに必要なベルト、ヴラスタムギアを作ったのは、ストマック家の次男にして、酢賀とも繋がっているニエルブ。そのニエルブは、ショウマの眷属であるゴチゾウを参考に、プリンをモチーフにした、疑似的なゴチゾウを生み出し、ラーゲ9をヴラムに変身させるサポートに使っているようです。

純正ゴチゾウでないからか、ヴラムの姿は、フォームっつーより武装って感じですね。仮面ライダーヴァルバラドの「ショベルオロチ」などに近いのか、系統として。その違いはさておくにしろ、このヴラム、とてつもなく強いですわ。ガヴ、ヴァレンともに、個としての戦闘力を確実に上げているし、連携力も高まってます。にも関わらず、まるで歯が立っていませんでした。

ラーゲ9が、あんなエゲつない手段を使って手に入れた闇菓子に対して、まるで興味を示さず、それどころか、嫌悪している感じを漂わせており、また、ニエルブの楽しそうな言動から察するに、やはり、彼は、グラニュートの世界にある、違法薬物などを取り締まる機関の捜査官である可能性が高そうです。そうであれば、荒事を解決するための戦闘技術を獲得していても、何ら不思議じゃありません。ただ、目的が、闇菓子を蔓延させているストマック家を叩き潰す事だからか、罪の根源に近付く手段として、人を犠牲にする事に躊躇いが無いようです。人を守りたいから戦うガヴ、復讐をしたいから戦うヴァレン、そして、グラニュート世界を守るために戦うヴラムって構図になるのかな。

グラニュートを守る立ち位置にあるヴラムを倒せるか、そこも気になりますが、やはり、ショウマと絆斗の関係性、そこも憂慮の対象ですよね。絆斗に友情を感じているからこそ、嫌われたくて大事な事を話せず、自分勝手だ、と負い目を感じているショウマと、ショウマが何かを隠している事を勘付きつつも、彼への友情と復讐心の板挟みになっている絆斗、ほんと、見ていてハラハラします。

 

 


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