敗戦が決定的な状況にもかかわらず、民間人でありながら軍の指揮下に組み入れられ犠牲になった沖縄の人びとの魂に、心から哀悼の誠をささげたい。
太平洋戦争末期、
小笠原諸島の硫黄島を確保したアメリカ軍は、アイスバーグ作戦とよばれる沖縄攻略作戦を開始した。
約1500隻の艦艇と後方支援もあわせてのべ約55万人の兵力で、慶良間列島の座間味島、渡嘉敷島、慶留間島などを次々に攻略。ついには沖縄島中部の嘉手納、北谷海岸に上陸し、その日のうちに嘉手納の中飛行場と読谷の北飛行場を占領した。
沖縄戦の特徴は、
本土決戦か徹底抗戦かで陸軍と海軍の意見がくいちがったこと、
国体護持の捨て石として住民が軍の指揮下におかれたこと、
日本で唯一の地上戦であったこと
などがあげられる。
とくに住民は、町ぐるみ、村ぐるみで軍に組みこまれ、学徒も動員されて多数の戦死者をだした。
約3ヶ月の戦闘で、
日本側の死者は約18万8千人、うち軍隊約6万6千人、防衛隊員約2万8千人、戦闘協力者をふくむ住民約9万4千人で、
アメリカ軍は1万2520人だった。
民間人の犠牲が最も多いことに驚かせられる。
負け戦に兵力(しかも民間人)を逐次投入するという、
戦略上最大のタブーを敢えて冒した参謀本部と軍令部は悪魔としかいいようがない。
犠牲になった沖縄の人びとにたいして、後進の僕らは祈りをささげるしかないのだろうか。
過ちを繰り返さないことはもちろんだが、そのためにも、メディアにはもうすこしこの記念日を大きく取り扱ってほしい。
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