具体的には4~5世紀頃の出雲が気になって、それに関する本を読んでいる。
もちろん僕には歴史学や朝鮮史の知識などないから、
以下のことは直感というか妄想というか、要するに当てずっぽうだ。
4世紀の出雲は、朝鮮半島と深い交流があったんじゃないだろうか。
当時の半島との道といえば、
百済から九州筑紫へのルートと高句麗から北陸あたりへのルートがメインだった。
それとは別に、新羅-出雲ルートが存在していたのではないか?
そのころ、朝鮮でも日本でも鉄器の需要が増大し、
製鉄のために半島の樹木が著しく減少した。
半島の地面は乾いていて、森林の復元能力が乏しかったので禿げ山になってしまい、
製鉄集団(たたら衆)が食えなくなってしまった。
そんなとき、海の向こう -つまり出雲- に森林だらけの土地があることを知り、
集団ごと渡来したんだと思う。
製鉄に要する集団の人数は百人前後だっただろうから、
その家族を含めると相当な人数になる。
村ごとやって来た、というイメージだっただろう。
山陰の山肌はまるでスポンジのように水分を含んでいて森林復元能力が高く、
オマケにこの国には梅雨もあって、渡来人たちにとっては別天地に思えたにちがいない。
その噂を聞きつけた半島の人びとが陸続として海を渡ってきたことは、想像に難くない。
当然、先住民である出雲人とは、交流があったり、トラブルがあったりしただろう。
僕は神話を飛躍して解釈することは好みじゃないけど、
八岐大蛇神話の大蛇は山に入ったたたら衆で、
8つにわかれた躰は山を流れる赤く熱い鉄の比喩だいうことにはうなずける。
そんなこんなで古代の出雲を知るためには、
当時の半島の歴史を知る必要があると思う。
基本不勉強だから、これらのことが手軽に一緒くたにわかる本を探してるんだけど、
未だ巡り逢えてない。
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