講師は、日本政策投資銀行参事役で地域エコノミストの
藻谷浩介 氏。
この手の講演会が苦手な僕だが、
昨夜の講話には退屈することがなかった。
講話の中で、藻谷氏は、
「ブログで他者を批評するやつなど信じるな」
と、警鐘を鳴らしていた。
だから、氏の主張や理論をここで解説するのは野暮というものだろう。
生兵法は怪我のもと…だ。
かつて僕らが完全無欠と習ったマクロ経済学が現在では無力になっている
その理由が、よく理解できた。
「人口の波(津波だったかな?)」理論には感服した。
このことは、昨日いただいた氏の著書『デフレの正体』に詳しいらしいが、
昨日の今日で、まだ読んでない。
氏の理論(主張)には、こけおどし的なニオイは微塵もなかった。
メディアのフィルターを通ってない、自分の目で見たものだけを極限まで客観視し、
確実性の高い数値を平易にグラフ化し、独自の視点で分析している。
ジャンルこそちがえ、司馬遼太郎さんの思考(分析)法に似ていると思った。
僕は会場を後にして、ひとり焼鳥屋ののれんをくぐった。
まだ身体の中に講演の余熱みたいなものがくすぶっていて、
まっすぐ家に帰る気にはなれなかった。
店は看板間近で、僕の他には4人組がいるだけだった。
30分ほどで店を出て、タクシーを拾って家路についた。
玄関の前で立ち止まり、ふと空を見上げると、
晩夏の月が妖しく輝いていた。
藻谷氏の講話は、
暗闇の中で彷徨ってる僕ら商売人に往くべき道を照らしてくれる光なのかもしれない。
月明かりに寄りかかって、僕はそんなことを漫然と考えていた。
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mf >> TSUBOMI さん
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