
シブい肴で酒を飲んでいた。
さらには、おツマミなしで飲むことがカッコイイと
勘違いしていた節がある。
最近はオッサンになっていくことと逆行するように、
お子ちゃま系メニューが好きになった。
昨夜は、お子ちゃま料理の王様、ハンバーグだった。
僕は、おろしポン酢とかキノコ系ソースの和風テイストよりも、
王道ともいえるデミグラスソースで食べるのがお気に入りだ。
デミグラスソースにタバスコを加える、これが僕的ストロングスタイル。
学生時代、大学のほど近くに「ナポリ」というハンバーグ専門店があって、
たまさかそこでランチをすることが僕らのささやかな贅沢だった。
800円前後だったと思うけど、学生にすればやはり高級ランチ。
意を決して、のれんをくぐっていた。
サークルの先輩、Kさんによく連れていってもらった。
K先輩は、でてきたハンバーグにタバスコを死ぬほどぶっかける。
僕も真似て、先輩ほどではないが、タバスコをぶっかけるようになった。
以来、僕にとって、デミグラハンバーグとタバスコは不可分なものになっている。
昨夜も、デミグラスソースにタバスコをぶっ込んだ。
ハンバーグ自体の美味しさに学生時代の淡い記憶が加味されて、
僕のデミグラハンバーグはさらに格別なものになった。