「ミスター・ダイナマイト」
「ソウル・ブラザーNo.1」
「セックス・マシーン」
そして、「ファンクの父」
彼の名は「JB」、ジェームス・ブラウン。
そのJBが死去した、というニュースを今朝きいた。
JBは、アメリカのショービジネス界の象徴的な存在だった。
映画『ロッキー4』では、アポロ VS ドラゴの試合前アトラクションで
「Living In America」を熱唱。
その渾身アメリカ的パフォーマンスを(旧)ソ連のボクサーに見せつけた。
マイケル・ジャクソンが、JB の延長線上にあるソウルシンガーであることは紛れもない。
僕にはよくわからないが、プレスリーにも多大な影響を与えたらしい。
最近よく聴いてる佐野元春のアルバム『Café Bohemia』も、
巨視的にみれば、JBの系譜の流れをくむ作品といっていい。
『Café Bohemia』はスタイル・カウンシルの影響が強いという評があるけど、
僕はその説をとらない。
当時の佐野さんは、かつてのソウルミュージックを
モダンミュージックのフォーマットに乗せて表現することにチャレンジしていた。
そして、スタイル・カウンシルのポール・ウェラーも、
同時期に同じようなアプローチを試みていたということだと思う。
1980年代後半、佐野元春とスタイル・カウンシルを同時期に聴いていたが、
その類似性に違和感を感じるよりも、
あの時代におけるコンテンポラリーなアプローチに共感をおぼえた。
リリースにもタイムラグはなく、むしろ同時進行だった。
むりやり四捨五入すれば、
彼らのアプローチは、JBやカーティス・メイフィールドなどの
ソウルミュージックをルネサンスするムーヴメントだった。
時代の必然だったともいえる。
話が脇にそれた。
『Café Bohemia』のジャケ写や「ワイルド・ハーツ」のビデオクリップで
佐野さんが着用していたグレンチェックのジャケットは、
JB を意識したファッションだったことはほぼまちがいない。
Café Bohemia Meeting ツアーでの「インディビジュアリスト」の
ライヴ・パフォーマンスにも、JBの香りがほのかに漂っていた。
ソウルミュージックにコミットするにあたり、
「ソウルの帝王」にたいする佐野さんなりのオマージュ表現だったんだろう。
僕も、JBのソウルにオマージュを捧げたい。
May his soul rest in peace.
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