
午前中に時間が取れるようになった。
というか、暇になった。
それで、しばらくサボっていたブログを
やってみようという気になった。
さて、前回につづき、佐野元春のことである。
佐野元春という人にライヴで接したり、
作品を聴いたりするとき、
ときどき阿羅漢のようだと思ってしまう。
無明長夜という山坂を懸命に駆けつづけている阿羅漢というのは、
当然ながら、
虚空の中の絶対光明の世界へ出ようとしている。
その野に出れば、
舞い散る落ち葉も光明であり、
落ちている石ころも光明である。
僕は、古代インドの心のままのこの阿羅漢が、
絶えず目の前を駈けぬけていくのを、
あらゆる佐野作品に見るのである。
新作『今、何処』を聴いて、
佐野さんに対する雑感を
少し気取って
しかつめらしく書いてみた。