『或る秋の日』にも、華やぎと情趣があって、
重心にゆらぎがなく、
しかも細部にまで心配りがゆきとどいている。
会話の感じがいい。
日本語ロック(死語?)の歴史がふまえられていて、
しかも晦渋せず、
一語も耳になじまないということがない。
佐野元春は、いまの世にいる。
だから、その個性はなまなかには理解されにくい。
自由でありすぎ、平等でありすぎ、
しかも世間には迷惑のかからぬようにして、
自分を架空の部屋に閉じこめている。
みずから檻に入った獅子のようなものである。
しかも野を駆ける夢を
自分で禁じているように見ようとはせず、
また夢死はしないものの、
酔生をよろこんでいる。
どうも、こんな境地は努力して得られたものじゃなく、
単に佐野さんの性分にちがいない。
僕は、佐野元春というミュージシャンを同時代に得たことに、
誰彼なしに感謝をしたい。
最新の画像もっと見る
最近の「佐野元春」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- 旅行記(32)
- 桐箱ブログ(21)
- インポート(1)
- ギャンブル(1)
- まちづくり(130)
- 写真(42)
- オランダ・コラム(4)
- 音楽(23)
- テレビ番組(148)
- アート・文化(74)
- 佐野元春(76)
- うんちく・小ネタ(272)
- アニメ・コミック・ゲーム(71)
- 本と雑誌(12)
- 社会・経済(9)
- ブログ(49)
- 日記(0)
- 学問(13)
- 映画(9)
- 食・レシピ(18)
- 健康・病気(60)
- 国際・政治(54)
- 青年会議所(22)
- まち歩き(260)
- 悩み(52)
- ニュース(156)
- スポーツ(152)
- 日記・エッセイ・コラム(184)
- コスメ・ファッション(34)
- デジタル・インターネット(101)
- 旅行(9)
- グルメ(5)
バックナンバー
人気記事