
アパラチアン・トレイルについて語っておられた。
アパラチアン・トレイルとは、合衆国東部をアパラチア山脈に沿って南北に縦貫する、
ジョージア州からメイン州にかけての14州にまたがる長距離自然歩道である。
その総距離は約 3,500km もあるというから驚きだ!
番組中、興味深いコメントがあった。
日本のトレイルやトレッキングは、ほとんどの場合(ていうか、当然ながら)、
ピーク(山頂)を踏破するようにコース設計される。
けれど米国では、高さよりも距離を重視して、山麓をトレッキングすのるが主流らしい。
つまり、「縦」よりも「横」に重きを置いているだというのだ。
この理由は、日本では数千キロなどというコースは物理上不可能ということもあるが、
それよりも精神性の違いが大きいと、氏は分析されていた。
つまり、米国人はスポーツを楽しむマインドが旺盛なのに対して、
僕ら日本人は少々きつくても高みや達成感を求めるいい意味での執着心がある。
たしかに山頂に立たないと山登りした気分になれない、という要素は多分にあると思う。
もちろんアパラチアン・トレイルは山歩きを呑気に楽しめるほど気楽なものじゃなく、
その距離だけじゃなく、数百日の日数を要することもあって装備だけでも大変なはずだ。
僕にはチャレンジするチャンスはないだろうけど、
その一部分だけでもいつかは歩いてみたい。