文字どおり「商いをするひと」だと思ってたんですが、調べてみると意外な起源(諸説あるでしょうが)があったんです。
紀元前17世紀ごろから紀元前11世紀半ばにかけて、黄河中流域を支配していた古代中国の王朝がありました。
日本では「殷」(いん)とよばれることが多いですが、これは次の周王朝がつけたもので、自らは「商」(しょう)と称していました。
「商」という文字は、地形からきた表意文字で、高台のことで、とくに平原のなかに隆起してるあかるい高台のことを意味してるそうです。
殷人たちは、高台に聚落をつくって生活してたそうで、そこから自分たちの王朝を「商」と称していたわけで、今、僕らがつかってる商売の「商」(あきない)という意味はなかったんです。
紀元前1050年ごろ、商(殷)がほろび、商の遺民たちは農地を追われ四散しました。
その一部がジプシー化し行商をしたことから、商う人びとのことを「商人」とよぶようになったそうです。
ちなみに、僕が中国出張でよく訪れる河南省鄭州市付近に、殷王朝の宮殿があったそうです。
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