SIDEWALK TALK

WASP

jfk「 WASP 」(ワスプ)の定義は、時代によって変遷するそうだ。


僕ら日本人は、「外人」っていうとアメリカ人を頭に浮かべ、
「アメリカ人」っていうと白人を思い浮かべる傾向がつよい。
むろん、外人であるアメリカ人は60億分の2億人しかいないし、
メジャーリーグ中継をみてもわかるように、アメリカ人も白人ばかりじゃなく、
むしろスポーツ界ではけっして多数派とはいえない。


なかでも「 WASP 」とよばれる人びとは、いったい何パーセントいるんだろうか?
「 WASP 」とは、「 White Anglo-Saxon Protestant 」の略で、ことさらに説明すると、
「W=白人」で、「AS=アングロ・サクソン(イギリス出身)」で、「P=プロテスタント(新教徒)」ってこと。


すなわち、イギリスの新教徒の子孫たちだ。
本国イギリス(連合王国)ではアングロ・サクソンと区別されていた
スコットランド人は新大陸にわたった途端に WASP になり、
アイルランド系の新教徒ものちに WASP ということになった。
時代が下ると、オランダ系・ドイツ系・スカンジナビア半島の新教徒も WASP に仲間入りした。


ミスター・アメリカとでもいうべき第35代大統領ジョン・F・ケネディも、
じつはアイルランド系でカトリックだから、初期の定義では WASP とはいえないが、
印象としては WASP の代表みたいになっている。


本来は、あとから新大陸にきた人びとや非白人にたいして
イギリス系の政治的・社会的・文化的な優位を誇示する言葉であった「 WASP 」だが、
近年ではそんなエリート意識がかえっていやらしくみえるのか、
アタマの硬い古くさいアメリカ人を揶揄する言葉になっている。


最近では主流派って意味だろうか?
「 WASP 」のかわりに「 mainstream 」(メインストリーム)っていったりするそうだ。

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コメント一覧

元セクレタリー
ウンチクねた、まとめ読みしてます!
ウンチクねた、まとめ読みしてます!
WASPは彼らには揶揄する言葉になっているんですね。
今、「中流階級」といわれる人々の動向というか
実態というか、そこにある不安などについて
読み漁っているところなのですが、

アメリカで、WASPといわれる人々が構成する家族が
ある時期までは(1960年代ごろ)家族の象徴、
幸せの象徴のように思われて、それを目指せ、みたいな
社会の原動力にもなっていたのかな、と思うのですが、

今、それが古臭いような感じになっているとしたら、
アメリカ人は、どんなところに価値を置いて、
まだ存在し続けているであろうその人々は逆に
今後どういう存在(役割や意義など)になっていくのかな、
その意味を「メインストリーム」と呼ばれる人は
代わりに背負っているのか、その価値自体がなくなっているのか、
といったことを、漠然と感じながらよみました。

とりとめなくてすみません。
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