今回は、佐野元春が亡くなった実妹に捧げたナンバー、
「どこにでもいる娘」です。
この楽曲の主人公は、
発表された年(1997年)に亡くなった佐野さんの妹です。
彼は両親もすでに亡くしており、天涯孤独に。
デビュー前後、奇妙な歌い方だと指摘をうけて悩んでいた佐野さんに、
「お兄ちゃんの歌は下手じゃないよ。ただ、他人とはちょっとちがうだけ」
と、いつも励ましてくれていた元春ファン第1号へのレクイエム。
どこにでもいる娘 - An Ordinary Girl -
アルバム『 THE BARN 』収録 (1997年12月発売)
アメリカン・ルーツ・ロックの聖地とも呼べるウッドストックで録音された。
ボブ・ディランに代表される1950年代後半の
アメリカン・スタイルのフォーク・ロックを基調としているが、
そこからはみ出して、
佐野さんの中のポール・マッカートニー的要素が見え隠れする作品。