おなじような基準をヨーロッパにもとめるならば、
ヨーロッパ文明の華は、四捨五入すると、古代ローマ帝国といっていいのではないか。
そのローマ帝国の支配がおよんでいた地域がモダンなエリアで、化外の地は田舎だ
という印象が、現在もヨーロッパ人にはあると思う。
今回、縁あってドイツとオーストリアを旅行した。
ドイツはゲルマン民族の国だといわれている。
ヨーロッパ文明の卸元であるローマ帝国からみたゲルマン人は、
カエサルの「ガリア戦記」によると、
「金髪、碧眼、長大な体躯の住民たちは、概して閉鎖的かつ好戦的」
と書かれており、おそろしい野蛮な人種という印象のようである。
われわれ日本人も、スペインやイタリア、ローマ帝国の嫡流を自認しているフランスにくらべると、
ドイツはなんとなくヨーロッパの田舎という印象がある。
しかし、現在は EU の経済を牽引してる大国で、
自動車産業を例に挙げると、ベンツ・BMW・アウディ・オペル・フォルクスワーゲン・ポルシェなど、
世界中のどの都市にいっても、ドイツ車を見ずに1日を過ごすことは不可能である。
一方、オーストリアである。
現在オーストリアとよばれているこの地域は、ローマ帝国の可視範囲であった。
しかし、この国についての僕の印象は茫々としている。
モーツァルトに代表される綺羅星のごとき音楽家たちのホームグラウンド、
フランス革命で処刑された王妃マリー・アントワネットの故地というくらいの知識しかなく、
まことに心もとない。
要するに、これらの2ヵ国の歴史・文化・宗教・民族について、
僕はほとんど知るところがない。
だから、この紀行文はあくまでも僕の感想ということで、
細部については大目にみていただくことをお願いしたい。
関空をオーストリア航空がテイクオフした。
眼下には人跡のまったくない不毛の荒野がひろがっている。
シベリア(ツンドラ)地方なのだろうか。
ドイツ・フランクフルト国際空港へ12時間半のフライトだ。
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