「戦争は悪だ!」
てなことは、どんな宗教を信奉しているひとでも、どんなイデオロギーをもっているひとでも、赤ん坊でもわかる原理原則。
だから、ここでは(太平洋)戦争の功罪については触れない。
太平洋戦争終結の大きなファクターのひとつに、
広島・長崎への原子爆弾の投下という、人類で日本しか経験していない悲劇があった。
話がそれるようだが、
インドネシア・スマトラ島沖地震とインド洋大津波による被害者(死者数)が18万人をこえていて、人類未曾有の災害なんていわれてるが、
広島の原爆投下直後の死者数は14万人、長崎は8万人とされている。
先般の津波のように数ヵ国にまたがる広い地域じゃなく、ほんの狭い一都市の話だ。
しかも投下直後ということだから、その後60年間の直接的・間接的な死者数は、とんでもない数字になるにちがいない。
災害と戦争の死者数を比較すること自体、不謹慎なことかもしれない。
しかし、核爆弾というものがどれだけ悪魔の兵器か、ということを認識する一助にはなると思う。
今年8月15日に敗戦60年をむかえるわけだが、
唯一の核被爆国として、現実的で実効性のある国家意志を示してほしいと思う。
平和主義者にからまれて
悲観論者におどされて
何々イズムはもう、No No No…
[ extracts from “Message” by Motoharu Sano ]