きりのみやこ

ソプラノ歌手「みやこ」の音楽する日々

本質

2008年04月17日 | 音楽のこと
ある現代バレエのダンサーが、こんな事を言った。

「技術や振り付けにこだわりすぎ、ひたすら練習を重ねることと、考えすぎることは、
どちらも表現したい事の本質を損ねてしまうこと。
本当に大切なのは 疑う こと。」

バレエにしても、音楽にしても、常に「技術」がついて回る。
そして更に、芸術と言うものは、常に「考える」要素を持っている。

技術を鍛える事、そして芸術作品について「考える」事は、必要不可欠だ。

それを彼女はあえて、「やりすぎてはいけない」と言う。

音楽でも、バレエでも、舞台芸術は「生き物」である。
そして、「表現したい事」をもとに創り上げられたものである。

そこの本質は、意外と見失いやすい。
「疑うこと」は、「本質を見直す」ことにつながる。

良い勉強をさせてもらった。

バレエは全身を使って表現するもの。
歌もしかり。

彼女は「ダンスは人生だ 人生はダンスだ」という。

私も「歌は人生だ 人生は歌だ」と、言って恥ずかしくない歌手になりたい。
そう思った。