先日、アイルランドの子守歌を聞いていて、こういう節があった
'My Mother sang a song to me
In tones so sweet and low. '
「母がこの歌を歌ってくれた
優しく低い声で。」
そういえば、私が良くコンサートで歌う「アニーローリー」にもこういう節がある。
'Her voice is soft and low'
「彼女の声は柔らかく低い。」
わざと直訳して「低い」と上記したが、翻訳に違和感を覚える人は多いだろう。
もし日本で母が歌を歌ってくれたら、その声をどう形容するだろう?
恋人の美しい声を文字にあらわすとしたら?
きっと、「高くて美しい声」とか、「透き通るような声」などだろうか?
ここには興味深い日英(あるいは日本とアイルランド)の、声のトーンに関する意識の違いが感じられる。
日本語では、丁寧に、優しく語りかけるときは声のトーンを上げる。
英国やアイルランドでは、特に正式の場などでは、逆に声のトーンを下げるのである。
いい例が電話。
我々日本人は、普段話す声よりも「もしもし」の声のトーンを上げる。
逆に英国やアイルランドでは、’Hello' はずっと声のトーンを下げる。
京は日本語と英語、両方話すので、日本語は自然に声が高く、英語は自然に声が低くなる。
文化の違いは、歌の歌詞にまで反映するのだから奥が深い。
そういえば、いつも歌いながら、これは絶対に西洋人には理解されないだろうなと思う節がある。
「中国地方の子守歌」の中で、母が子に、お宮参りで何を拝もうかと思案し、
"一生この子のまめなように”
と、歌う。
自分の子が「働き者」に育って欲しいと願う感覚は、日本ならではのものだな、と思う。
'My Mother sang a song to me
In tones so sweet and low. '
「母がこの歌を歌ってくれた
優しく低い声で。」
そういえば、私が良くコンサートで歌う「アニーローリー」にもこういう節がある。
'Her voice is soft and low'
「彼女の声は柔らかく低い。」
わざと直訳して「低い」と上記したが、翻訳に違和感を覚える人は多いだろう。
もし日本で母が歌を歌ってくれたら、その声をどう形容するだろう?
恋人の美しい声を文字にあらわすとしたら?
きっと、「高くて美しい声」とか、「透き通るような声」などだろうか?
ここには興味深い日英(あるいは日本とアイルランド)の、声のトーンに関する意識の違いが感じられる。
日本語では、丁寧に、優しく語りかけるときは声のトーンを上げる。
英国やアイルランドでは、特に正式の場などでは、逆に声のトーンを下げるのである。
いい例が電話。
我々日本人は、普段話す声よりも「もしもし」の声のトーンを上げる。
逆に英国やアイルランドでは、’Hello' はずっと声のトーンを下げる。
京は日本語と英語、両方話すので、日本語は自然に声が高く、英語は自然に声が低くなる。
文化の違いは、歌の歌詞にまで反映するのだから奥が深い。
そういえば、いつも歌いながら、これは絶対に西洋人には理解されないだろうなと思う節がある。
「中国地方の子守歌」の中で、母が子に、お宮参りで何を拝もうかと思案し、
"一生この子のまめなように”
と、歌う。
自分の子が「働き者」に育って欲しいと願う感覚は、日本ならではのものだな、と思う。