きりのみやこ

ソプラノ歌手「みやこ」の音楽する日々

ビショップ作曲 「見よ!やさしいひばりよ」

2015年07月08日 | 音楽のこと
北九州に来て実に3年半のときが過ぎました。
彗星みたいな人生を送っているとつらいのは、本当に先が見えないこと。計画が立たないこと。
一年後の自分が想像できないこと。。。
それでも声をかけてくださり、お仕事を頂いて、充実した音楽生活を送らせてもらっています。

その声をかけていただいて、大事なコンサートで歌わせていただいたおかげで、
とても素敵なレパートリーが増えました。

それが、「見よ!やさしいひばりよ」Lo! Here's the Gentle Lark です。
フルートとソプラノのための、とても素敵な曲で、打診いただいて聞いてみて、
一目ぼれならぬ、一聞きぼれしました♪
これがまた、作曲家のビショップは、調べてみたらロンドン生まれの作曲家で、
「埴生の宿」の作曲者。
ロンドンで私が住んでいた場所のすぐ近くにお墓がある!(あまり関係ないか😅)
そして、作詞は何と、劇作家のシェイクスピア!!

だというのに、聴いたこともなかった曲でした!これにはびっくり!
調べてみたら、知らなかったのは私だけなのかと思うくらい、
キリ・テ・カナワや、ジョアン・サザランドというような有名歌手が歌った録音が、
沢山あって2度びっくり!
そして、私の手持ちのシェイクスピアの詩による歌曲集にもしっかり載っていて、
3度びっくり!!!

シェイクスピアの詩によるものと分かれば、当然劇音楽の一部。
「間違えの喜劇」
という戯曲を音楽劇にしたものの中のアリア。
これがまた、聴くぶんには相当陽気でかわいらしい曲。
華やかな伴奏に乗って、フルートがひばりのようにさえずり、
歌がそれを引き継いで、「歌うひばり」を演じる。。

と、文字にしてしまえば簡単だけれど、これがまた、ものすごいコロラトゥーラ!
ずっと高音でさえずるように歌わないといけない曲です。
みやこ、久々に本気で練習しました!(汗)

今年に入って、実は今年の初めまで北九州にいれるとは思っていなかったせいもあって、
全然コンサートも入っていなかった私。
おなかの筋肉がどこかへ行ってしまったらしく、取り戻すのに一苦労!
そして、体力も、ここ北九州に来てからというものひたすら車生活。。。
ハードな曲とはいえ、情けないことに、4分半のこの曲を最後まで歌いきると、息切れ。。。
とりあえず毎日、体力をつけることを基本に基礎練習と、
この曲を2曲続けて歌えるようになることを目標に練習しました。

歌えば歌うほど、正直歌いにくい!これが名曲ならぬ理由!?(笑)
でも、私は大好き♪とてもイギリスっぽくて、テクニカルで、明るく楽しくて!
そして歌い込むと、自分がひばりになった気分になってきます!
しめた!と思い始めたのは本番3日前くらい!
何とか間に合って、自分なりにある程度満足いく歌唱ができたと思っています☆
(もちろん課題もたくさん残しつつ。。向上心向上心!!)

久々に、自分の能力をぎりぎりまで出し切った、素敵な体験でした♪
響子さんありがとう!

さぁ、これを期に、また自分の限界に挑戦です!