受信不調改善のご相談を頂き、町田市某所の線路沿いのお宅にお伺いしてきました。
ホームページからのご依頼有り難うございます。
この地区は起伏が激しくて、「〇丁目〇番地」まで同じでも「〇号」が違うだけで受信環境が変わるのが珍しくありません。
アンテナ屋にとっては結構な難所だと思います。。。
今回ご依頼いただいたのは、MXをちゃんと見られるようにということと、キー局の受信レベルをもう少し上げてほしいと
いうものでした。
着手する前はMXがブロックノイズが出ていて、キー局はテレビのチューナーの性能に助けられて何とか見れているというところです。
改善させられるかどうかを探ってみます。
アンテナはアナログ時代の「アナアナ変換事業」で立てられたものですね。
かつてあった「多摩局」に向けられています。
これで映っていると言うことは反射波受信ということですね。
MXはデジタル信号として成立しないほどまで弱々しいレベルでした。。。
向きを変えてみても直接波はかすりもせず、反射波狙いで進めるしかありません。
最初とは別の反射波があり、着手前よりも少しはレベルが上がりました。(テレビのレベル表示で)
でももう少し何とか上がらないかを探ってみるということで・・
ローバンド用のアンテナを持って上がって調べてみまして・・・
伸縮ポールを既存のマストにビニテでくくりつけて・・・
こんな風にしてみました。
これがなかなかの好感触だったので、UHFアンテナを追加するという方向で進めていきます。
同軸ケーブルのジョイント部分が、陸屋根の上に転がしてありました。
よく見てみるとテープに隙間ができていて接栓のカシメのリングが顔を出しています。><
これを放っておくとここから水が入るのは間違いないので・・・
上からブチルを巻いて浮かしておく処理を。
これでジョイント部分は大丈夫かと。
これで完成です・・・と言いたいところなんですが、なぜかテレビで確認するとレベルが低く変わってしまっていて・・・
ここからしばらく迷路に突入しました。。。><
何度も何度も昇り降りして微調整をして、別のところに立てたらどうなのかとかいろいろ試して見ましたが、
シート防水の屋根なので指定位置以外には立てたくないですね。。。
この高さだと電車が通るとブロックノイズが出ることが分かりました。
雨が本降りになっていますが、陸屋根なので続行しています。
合羽を着ていても寒いです。。。
アンテナ直下でまずまずの状態に持っていっても、テレビのレベル表示は低いままでした。
でもどう考えても各局のレベル表示の仕方が不思議だったのですが、これはちょっとしたことで解決できました。
そのちょっとしたことはいずれあらためて書こうと思います。
長い戦いでしたがこれでひと段落となりました。
あともうひとつ。
ブースターの電源部を天井裏に移設して欲しいと言うことで、天井裏にコンセントを新設します。
点検口のところには電線が走っていなかったので、このコンセントからとろうと思います。
ロッドがなかなか通らなかったので苦戦しましたが、そろそろ天井裏に出ていてもいいはず。
見えない・・・><
断熱材を避けようにも手が入らないので・・・
棒を持って来て断熱材を避けたらいらっしゃいました。
楽勝ではなかったけれど、何とか通せました。
電源部の移設が完了しました。
最後にレベルを確認しておきます。
先々のことは分からないですが、現状で一番良い状態に持っていけたのではないかと思います。
丸1日、7時間半掛かりました。
長時間お付き合い頂き有り難うございました。
今後ともよろしくお願いいたします。^^
さーて。
帰宅後はずぶ濡れにしてしまった道具たちの手入れをしておかないと。
油を塗っておかないと明日の朝には錆が出始めているでしょうから。。。