受信不調のご相談を頂き、本藤沢にお伺いしてきました。
ご依頼有り難うございます。
もう一年位前から不調だったそうです。
東京タワーからスカイツリーに移行した影響かな?とも思いましたが、どうも違うみたいです。
テレビのレベル表示もフジだけNGで、測定器で測っても同じ状態でした。
現状を把握できたところで屋根上で調べて見ます。
20素子パラスタックが立っています。
東京タワーとスカイツリーの向きの違いはほんの僅かなので、おそらく方向調整では直せないでしょう。
UVブースターです。
この子が悪さしているんでしょうか?
出力の接栓を外してみますが、接触不良は無さそうですね。
ブースターの出力で確認。
やはりフジ(21CH)はNGです。
電源部から15Vの電源が来ているのも確認しました。
ブースター出力の数値を控えておきます。
さらに上流(アンテナ側)を調べます。
UHFアンテナから来ている同軸の接栓も問題なし。
UHFアンテナ直でみるとなんだかおかしな数値に。
左から2番目と5番目は受信できるはずが無いので、雑音と判断できます。
その雑音と受信したいチャンネルが同レベルなのが問題なんです。
モバキャスの電波が強すぎて地デジに影響しているのかも。
アンテナ直だと21CHはデジタルの信号として不成立状態。。。><
なにしろ雑音だらけです。
このままではきちんと調査できないので・・・
久しぶりにVHFカットフィルターを使い、UHFだけを拾ってくれるようにして調査します。
ちなみにUHFブースターを入れると、UHFしか通さないので有効ですが、CATVブースターを使ってしまうと
さらに迷宮に迷い込むことになったりします。。。
広い屋根の上で改善できそうなポイントを探って見ました。
元の位置から2メートル半くらい離れたところに落ち着きそうです。
ただ既存のアンテナを活かしたいので、パラスタックアンテナだと特性が違うのでもう少し詰めて調べることになると思います。
お客様にご説明し、作業の時間が長くなる旨もご理解いただけましたので開始します。
支線は取り直す箇所もあるので、新規にステーの釘を打たせていただきました。
一方向につき2箇所から支線をとります。
屋根馬の足はコーキングで固められていました。。。><
屋根を傷つけないようにプラスティックのヘラで剥がします。
地味に大変です。。。
剥がした跡にシリコンコーキングを塗っておきました。
アンテナを倒して加工します。
高さを少し下げたいんですが・・・
ちょっと触るのが怖いです。
無理してもしもボルトを折ったりしたら悲惨なので・・・
足元のほうでマストを切って短く詰めました。
先ほど剥がした屋根馬の足。
コーキングをたっぷり盛り付ける気持ちも分かりますが、水抜き穴まで塞がれているので、
パイプ内部に入った雨水が抜けずに溜まってしまい腐食の原因になります。
こびりついたコーキング材を地道に剥がしました。^^
アンテナを立てる位置も微調整を繰り返して、ようやく「立てる」作業に移行できました。
かなりピンポイント受信になっています。
ブースタ通過後で念入りに調整しました。
希望波(受信したい周波数)がだいぶ浮かび上がってきてくれました。
ようやく終わりが見えてきたところです。^^
接続を綺麗に取り回して・・・
支線リングには気休めですが錆止めを塗布。
これでアンテナは完成です。
この部分は最初から気になっていました。
アンテナからの同軸を張り替えるので手を加えます。
これで完成です。
アンテナの指向性が鋭いので、TVKが少し犠牲になりましたが映る範囲に収まってくれていました。
主目的だったフジの不調を改善できてほっとしました。^^
今後もしもまた不調に陥るようなことがあれば、再訪問して調査させていただきたいと思います。
ご依頼有り難うございました。