ホームページからご依頼頂き、茅ヶ崎市にお伺いしてきました。
ご依頼ありがとうございます。
潮風でアンテナが傷んできたということで立て替えをご依頼頂きましたが、その後のメールのやりとりで
受信障害が起きているとお聞きしました。
単純な立て替えではなく、まずは受信障害の原因を見つけるところから始めて行きたいと思います。

テレビ端子で現状を確認してから屋根上に上がりました。
買い換えられたばかりのテレビでは一通り映っていましたが、信号の品質はかなり乱れていて、
買い換える前のテレビでは頻繁に受信不調に陥っていたそうです。

屋根上に上がろうとして支線をふと見ると、緩みをとるためにねじってありました。
こうしてねじってしまうと、力がこの点に集中して切れやすくなる恐れがあります。
上段は2ミリ、下段は1.6ミリのステンレス線が使ってあり、リングはマスプロのRSGが使われていました。
材料はよいものを使ってあるのにもったいない。。。。

ブースターは「増幅器」としての仕事はしていますが、増幅するときに雑音も一緒に発生しています。
同じモデルでよくある現象です。
ベランダについているBSアンテナと、このブースターで混合してありました。

アンテナ直下では、ブースター通過後よりもC/Nが少しだけ良いのですが、ちゃんと受信できているうちには
入りません。。。
電波状況が悪いのかアンテナが悪いのかを見極めてみます。

測定用のアンテナで調べると、電波状況には問題ないようでした。
方向も既存のアンテナと同じ向きでも受信できています。
何が悪いのかというと・・・

UHFアンテナ自体はステンレス仕様ですが、給電部の中が潮風で腐食してしまってました。
受信不調の原因はここで間違いないでしょう。
調べた内容をお客様にお話しし、ブースターも不調の兆しがあるということで、
すべて交換する内容での工事をご依頼頂きました。
なるべく潮風に対抗できるように仕上げていきたいと思います。

1カ所だけ屋根と雨樋の間にステーの釘を打ち、ほかの3カ所は破風に打ちました。
狭いところでも釘が打てるアタッチメントが活躍してくれています。^^

ハンマーだけじゃこんな狭いところには打てないです。^^

先にFMアンテナを準備しておきます。
給電部の中もサビが出にくいようにラッカーを吹いてみました。

サビが出やすい金具にローバルを塗っておき、乾くまでの間にUHFアンテナを決めてしまいます。

UHFアンテナの金具にもローバルを塗っておきます。
この蝶ネジ以外の錆びやすい部分は、前日にローバルを塗ってあります。
標準アンテナのほかにステンレス仕様のアンテナも用意してきましたが、、、
給電部が駄目になったら、高価なステン仕様も標準アンテナも同じかなと思ってお勧めできませんでした。

まずはUHFのみで立ちました。

受信状態は良好です。^^
入力は50dbμ前後なのでブースターは必須となります。

FMアンテナも取り付けて、配線をつなげるところまで来ました。
ちょくちょく下に降りて休憩しないと、暑さで汗が出尽くして脱水症状になりそうです。。。^^


使用するブースターは、虎の子のU/V/BSCSブースターです。
これでうちの在庫は使い切ってしまったので、今後FMを混合して増幅したいときはどうすればいいんでしょう。。。
セパレートタイプのU/FM/BSブースター、どこか作ってくれないでしょうかねぇ・・・・

ブースターの出力で測りながら利得調整します。
FMヨコハマの送信所が大山に移転してからは、東京方面の局とのレベル差が激しくなり、
バランスがとりにくくなっています。


屋根上の同軸はこんな感じにまとまりました。
白い同軸はベランダのBSアンテナから来ている同軸です。
BSは目の前の雑木林で遮られていて今は映らない状態です。
地主さんに伐採をお願いされているそうで、今回はBSアンテナには触らないので同軸もそのまま繋ぎました。
引き込みまでの同軸も白系が使われていて、こちらはやや劣化が進んでいたので軒下まで張り替えます。

マストを50センチ長い仕様にして、FMアンテナも支線の上に取り付けました。
FMアンテナと支線が干渉してしまわないように。。。

同軸を軒下で繋いで完成です。
これで受信不調も解消し、ストレスなくテレビをお楽しみいただけるようになって作業完了です。
昼食までご用意頂きごちそうさまでした。^^
今後ともよろしくお願いいたします。
ご依頼ありがとうございました。
ついでの作業ですが・・・

1年半前にも掃除されたそうですが、雨樋が葉っぱで埋め尽くされていたので・・・

はしごの上から手が届く範囲で掃除させて頂きました。