韓国の人たちは何に一番怒るのか?
週末ごとにソウルで開かれている大統領退陣要求デモ。
その規模は史上最大級にまで拡大している。
なぜ多くの人が街頭に繰り出して大統領の責任を追及しているのか。
それは、特権階級の不正に国民が心底から怒っているからだ。
仏教から儒教へ
9世紀前半に建国された高麗(コリョ)王朝は1392年まで続いた。
この王朝は典型的な仏教国家だった。
初代王の王建(ワン・ゴン)が遺言で
「仏教を重んじろ!」と言い残したほどである。
仏教には平等思想があり、高麗王朝時代には男尊女卑の風潮は特になかった。
女性には親の財産の相続権もあり、一定の身分が保証されたのである。
その高麗王朝を倒して1392年に建国された朝鮮(チョソン)王朝は違った。
仏教を排斥して儒教を崇拝したために、女性の立場がガラリと変わった。
未だ序列主義が残っている
朝鮮王朝時代の女性は、夫から一方的に離婚を強要されても従うしかなく、
しかも再婚の自由もほとんどなかった。さらに、親の財産の相続権もなかった。
なぜ、女性はそんな境遇を強いられたのか。
儒教は厳格な序列を強いる傾向が強く、女性は男性の下と位置づけられたからだ。
それゆえに、女性は科挙(官吏登用試験)を受けることもできず、
常に支配される側に甘んじなければならなかった。
今はそんな時代ではない。制度上では、男尊女卑は過去の遺物だ。
しかし、序列主義は残っている。現代韓国でもやはり人々は自分の序列を確認しながら、
身分相応に対人関係を保っているのだ。
過酷な受験競争の原因
年齢、肩書、学歴、出自、性別、経済状況……。
これらの要素が序列を決める基準となる。
序列トップはもちろん大統領であり、以下、政治家、高級官僚、軍幹部、大学教授、
弁護士、医師、大企業役員などが序列の上位に連なる。
こうした厳然たるヒエラルキーがあるために、
親はなんとか子供に少しでも上の序列に行ってほしいと願う。
それが過酷な受験競争を生んでいるのだ。
名門大学に入れば、将来的に序列上位に行ける可能性が高いからである。
そういう理由で受験生たちは必死になって勉学に励んでいるのに、
崔順実(チェ・スンシル)の娘は名門の梨花(イファ)女子大学に不正に入学していた。
しかも、大学生になっても替え玉が試験を受けていたという。
受験生本人とその親が激怒しないわけがない
特権階級の不正を許さない
韓国の人たちは、何に対して一番怒るのか。
それは、序列上位の特権階級が立場を利用して不正を働いたときである。
特に、若者たちをさんざん苦しめている受験と兵役に関する不正があれば、
国民は絶対に許さない。
思い出すのは、1997年12月に行なわれた大統領選挙だ。
当時、李会昌(イ・フェチャン)候補の当選が有力視されていたのだが、
彼の息子2人が体重不足を理由に兵役免除になっていた事実が明るみに出て、
国民の怒りを買った。意図的な兵役逃れと見なされたのだ。
その結果、李会昌は金大中(キム・デジュン)に僅差で敗れた。
李会昌にとっては、息子2人の兵役問題が致命傷になったのだ。
つまり、国民が怒れば大統領選挙の結果も一変するのである。
今回の「崔順実ゲート」。国民の誰もが知るように、
崔順実は大統領の親友という立場を利用して悪行のかぎりを尽くしている。
こういう不正に国民は一番怒るのである。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
序列といえば、俳優や歌手などの芸能人の序列は低いと聞いている。
大学も出ていなくて、軍隊にも行っていないヨンジュン・・・
韓国では、肩身の狭い人間だったともいえる・・・
でも今は、勲章をもらい・・・ヨンジュンの地位は高いといえるかも・・・
それは、一生懸命ヨンジュンが勉強し・・・努力したからだと思う。
もっともっと・・・
一生懸命がんばる人が認められる韓国になってほしいものです。
お昼に見ると、こんな感じです。
板をヨン枚合わせて作っています。
高さは180センチ位かな……