韓国のテレビ局はどんな経緯で3大地上波になったのか
韓国は“ドラマ大国”と呼ばれます。
その根拠は、放送されるドラマの本数です。
日本と比べても、はるかに数が多いドラマが日常的にテレビで放送されています。
その中でも、特に視聴者が多い地上波の3大テレビ局が、
KBS、MBC、SBSです。
地上波の3大テレビ局は、それぞれ経営の形態が違います。
KBSは公共放送、MBCは政府が出資して民間で運営する半官半民、
SBSは民間放送となっています。
この3つの地上波テレビ局はどのような経緯で今に至っているのでしょうか。
この3つの地上波テレビ局はどのような経緯で今に至っているのでしょうか。
ドラマの放送実績を知るうえでも、その成り立ちが興味深いと思います。
KBSは国営放送局だった1961年にテレビ放送を開始しています。
KBSは国営放送局だった1961年にテレビ放送を開始しています。
そして、1973年に特殊法人によって公社化されました。
MBCは1969年からテレビ放送を開始しました。
MBCは1969年からテレビ放送を開始しました。
今とはまったく違うのは、当初のMBCは民間放送だったということです。
それがなぜ政府の介入を受けるようになったのでしょうか。
実は、1960年代から1970年代にかけては、民間の東洋放送(TBC)も
実は、1960年代から1970年代にかけては、民間の東洋放送(TBC)も
存在していました。その頃は、KBS、MBC、TBCが3大テレビ局だったのです。
その状況が大きく変わったのが1980年です。
当時は軍事独裁政権でしたが、政権側は言論を統制するために
放送局の再編を強行しました。
それによって、TBCはKBSに吸収されて閉局となり、
MBCも株式を政府側に握られ、完全な民間放送ではなくなってしまいました。
この時点で、テレビ局はすべて政府の干渉を受けました。
露骨だったのは、各テレビ局が当時の全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領の
動向をニュースのトップでかならず放送するように強制されたことです。
国民はこぞって、ニュースの最初がいつも「今日の全斗煥大統領は……」
国民はこぞって、ニュースの最初がいつも「今日の全斗煥大統領は……」
で始まることを冷やかに見ていました。
そんな言論統制に風穴を開けたのが、1987年に達成された“民主化”です。
そんな言論統制に風穴を開けたのが、1987年に達成された“民主化”です。
軍事政権に反対する国民の熱意が実り、韓国は劇的に社会構造を転換させます。
それによって1990年に放送法が改正されて、民間放送の開局が可能となり、
同年に完全な民間放送局としてSBSが生まれました。
以後、公共放送のKBS、半官半民のMBC、民間のSBSという
以後、公共放送のKBS、半官半民のMBC、民間のSBSという
3大テレビ局体制となって今に至っています。
なお、現在のKBSには“KBS1”と“KBS2”がありますが、
なお、現在のKBSには“KBS1”と“KBS2”がありますが、
これはかつてTBCを吸収したことが影響しています。
公共放送でありながら“KBS2”でCM放送が行なわれているというのも、
民間放送を吸収した名残といえるでしょう。
しかも、KBSの受信料は電気料金と一緒に徴収されるシステムになっています。
だからこそ、100%近い徴収率を確保できているのです。
日本のNHKも、この点ではKBSがうらやましいでしょう。
KBSの受信料は、電気料金といっしょに徴収だったのね。
ということは、電気も国営ってことですね。
最近はケーブルテレビ局も出来て、たくさんドラマを製作していますよね。
ケーブルテレビの方が、自由にドラマを製作してるような気がします。
4月も今日でおわりです。
早かったような・・・・長かったような・・・・
自粛生活がまだまだ続くようですから、5月はどうやって過ごそうかな・・・
★今日のきつねゆりの料理
山菜こごみの塩昆布和え