
韓国のパン文化
今でこそ「おしゃれ」「美味しい」と関心を集める韓国のパンですが、
数年前は「美味しい?」と疑問を持つ人が決して少なくありませんでした。
韓国ならではのオリジナルパンや日韓で異なるパンの呼称等、
身近にありながら知るほど奥深いパンを、食文化の視点から紐解いてみましょう!
韓国のパン
韓国語でパンは何という?
韓国語でパンは何と言うでしょうか?
英語の「Bread(ブレッド)」ではなく、フランス語「pain(パン)」
スペイン語「pan(パン)」に近い「빵(パン)」といいます。
韓国オリジナルパンの種類
日本発祥のあんぱんが存在するように、韓国ならではのオリジナルパンが存在します。
多くは昔ながらの素朴な味。モチっとした食感や、
ダイレクトに餅が入ったパンなど、祭祀や各種祝い事に欠かせない餅が
食文化に根付く韓国らしいパンもあります。
韓国におけるパンの立ち位置
韓国におけるパンの定義
韓国の食品公典2017年版によると、パンは以下のように定義されています。
「小麦または他の穀物、砂糖、油脂、卵等を主原料とし、発酵に関係なく生地にしたもの。
または、クリーム、砂糖、卵等を主原料とした生地を冷凍または熟成させたもの。」
つまり、これらの原料をもとに作られるのであれば
日本ではスイーツに分類され得る食べ物もパンに該当します。
特に年配の韓国人はケーキ、クッキー等小麦粉で作られた類の食べ物を
総じてパンと呼ぶ傾向があり、パンを食べようといって広げてみたらお菓子だった、
ということもよくあります。

韓国のパンで忘れてはならないのが、薄切りパンに特製の甘いソースを塗り、
ハムやチーズ等をはさんだ韓国式ホットサンド「トースト」。
安価に小腹を満たすことができる軽食として、観光地や学生街を中心にトースト屋台があります。

露店が中心ですが、固定店舗を構える有名チェーンといえば「Isaacトースト」が知られます。

本格派パン職人の台頭とパンブーム
2000年代に入り、海外で修行を積んだパン職人による本格的な店舗が増えてきました。
ドーナツやワッフルのようにおやつの延長であったパンが、
主食としての存在価値を発揮しはじめ、それに呼応するように食パンやクロワッサン等、
パンの種類も多様化してきました。
近年では、パンをメインに扱うベーカリーカフェの存在が目立ちます。
韓国の伝統家屋「韓屋(ハノッ)」を現代風にリフォームした店舗や
インスタ映えする斬新なメニュー等、
カフェ文化が発達している韓国でパンブームを牽引しています
ヨンジュンが慶州で紹介した「皇南パン(ファンナムパン)」
日本人から見れば、「おまんじゅう」なのに・・・
パンなんだよね。

あんこがずっしり入って持ち帰るのが重かったよん。
