たつのこ半畳記 350

坐禅会情報・四季折々の様子を伝えるときどき日記。
令和3年に開創360年を迎えている起雲山大龍寺のブログです。

★令和2年最後の坐禅会

2020年12月11日 | オンライン活動
今年最後の12月の坐禅会は、“ハイブリット形式”での設定をしましたが、
最終的にオンラインでの参加申込がなくリアル参禅のみで開催しました。




密を避けるため、人数限定での開催としました。



◆定例坐禅会(12月5日 18時半~)

直前まで新宿こども食堂の配食がありましたが、
6時半の止静(坐禅のスタート)までには落ち着きました。
坐り方の案内が無いため早めにきた方は随意に坐られていました。

近所の方から遠方は都外から7名が坐禅に来られました。
1炷目の坐禅と経行(きんひん)はいつも通り。
2炷目の坐禅で唱える『普勧坐禅儀』は私1人が唱え、
他の方は低声、あるいは看経(黙読)で参加していただきました。




◆初心坐禅会(12月6日 6時半~/8時半~)

3密を避けるため20畳の和室に8名という定員を設けましたが、
いつも通りの参加人数だと全員を迎えることができません。

そこで、3密を避けつつ参禅の機会を確保する試みとして
早番と遅番を設定し坐禅の機会を増やしました。

結果、早番は4名、遅番は6名が坐禅に来られました。
新規感染者数で見れば第1波、第2波を超える第3波が来ているため
これまでに比べて全体の参禅者人数は大幅に減っていますが、
10名を同時に迎え入れるよりは間隔を広くとることができました。

また、早番(朝6時半~)の方から、
・坐禅が終わるのが10時なのと、8時なのでは1日の過ごし方が違う。
・朝8時には坐禅が終わって、その日の次の予定に向かえるのが良い。
思っていなかったニーズを知ることもできました。

 来月は、土曜晩の定例坐禅会に夕方開催を加えることを検討しています。
 参加者の希望、事情などをお聞きしてその後の方針を決めていきます。




◆おはなしメモ

お釈迦さまがさとりを開かれた12月8日成道会にちなんで、
「大地有情同時成道」をキーワードにお話をしました。

私だけが悟ったのではなく、私、大地、生き物全てがさとった。
私が見るもの、聞くもの、触れるもの…全てがさとりとなった。
私と万物との関係性、私の受け止め方がさとりとなった。
私が変わると世界が変わる。
娑婆社会との断絶ではなく、娑婆社会にあってのさとり。

私にとって居心地の悪い人、私に嫌な思いを強いる人がいる。
私がさとれば、その人のことを受け止めるモードもさとる。




◆積み立てている坐禅金(参禅のお布施)について

毎回、1人100円以上の“参禅お布施”を納めていただいていますが、
これを他のお賽銭やお布施と合算せず個別に積み立てています。
今回、その積み立てがある程度の金額に達しましたので、
坐禅の際に使用する小鏧(しょうけい)の赤丸台座を購入しました。
来年1月17日に修行する新年大般若会にて奉納祈願をさせていただきます。

 「為 疫病退散 身心堅固 世界平和 令和三年一月十七日 施主参禅者一同」


右手前にある小鏧の台座です。有り難うございます。
次は、書院玄関にお祀りしているお地蔵さま脇に「お参りの鐘」を考えています。
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