たつのこ半畳記 350

坐禅会情報・四季折々の様子を伝えるときどき日記。
令和3年に開創360年を迎えている起雲山大龍寺のブログです。

★銭湯が守っているのは…

2017年09月05日 | iamamiami
新宿区内の銭湯のゆるキャラ「ゆげじい」です。
家庭のお風呂が普及したこの時代であっても、
ゆげじいは、子供たちの人気者のようです。





ゆげじい、ころばないでね。




こんなゆげじいに誘われて、ご近所づきあいと銭湯を考える座談会を
子もり坐禅会のメンバーと一緒に平成29年7月29日に開催しました。



~わからないことぜんぶ聞いてみよう~「はじめてのせんとう」


会場は、高田馬場駅からほど近い銭湯、世界湯さんの湯上がり処です。
オーソドックスな唐破風の入口ではなくて、マンションの1階というロケーション。






第1部は、新宿区浴場組合から3人の銭湯の御主人さまに来ていただきました。









銭湯の1日の流れ、やり甲斐や苦労していることなど、
そして私たちがどんな風に銭湯を使っていったらいいのか、
三者三様、懇切にお話しして下さいました。





当日は会場から飛び出した質問にも丁寧に答えていただきました。
「ダメだろう」「入れないだろう」と、銭湯を遠ざけているのは
むしろ、銭湯経験の浅い私たちのほうであったような質疑応答となりました。



第2部は、午後3時の営業開始前の浴室を開放していただいて、
親御さんがゆっくり湯船に浸かってもらう銭湯体験の時間でした。


 昔の女湯には「おねえさん」という人がいて、
 子連れ、赤ちゃん連れのお母さんの介添えをしてくれる人が
 多くの銭湯で常駐していたという話も聞きました。

 びしょ濡れになって子供の湯上がりの世話をしたり、
 子供から目が離せないので洗髪が出来ないなど、
 “ワンオペ育児”の不自由さにも気付かされました。







銭湯と寺院。

全く別物であると思っていましたが、この活動に携わってみて、
実は歴史的な経緯も、地域社会における両者の立ち位置も、
維持していく上での課題も、非常に密接、類似していることがわかりました。

近所の銭湯が近々廃業するという悲しいお知らせもありますが、
これからも興味を持って関わって行きたいと思っています。
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