こども食堂のご縁で、愛知県名古屋市「南生協病院」の見学に行って来ました。
ここは名前にもあるとおり、生活協同組合という組織が設立・経営を担っています。
なんと、組合員みんなが参加する会議があると聞いて、
収集つかない集会になるんじゃないかという外野の心配をよそに、
見学を終えてみて、寺院としても、考えさせられる様々な工夫をしている
「健康な人が行きたくなる病院」であると感じています。
1)よってって横丁
まずは東京から新幹線で名古屋まで移動して、
東海道線で東京方面に戻って最寄は東海道線南大高駅です。
病院と駅をつなぐ位置にあるのが“南大高よってって横丁”。
高層階は介護付き住宅等で、低層階はショッピングモールのように
いろいろな科の医院が入っている「医療系モール」のようです。
加えて、カフェ・レストラン・パン屋・野菜市場などが入っていて、
更に図書館の雰囲気そのままの自習室も一画にあります。
通りすがりの通行人が駅への近道として通り抜けることも想定されていて、
健康な人にとっても足を運びたくなってしまう建物になっています。
駅前にはイオンもデンと構えています。
でもどこのイオンも中の様子がうかがえない段ボール箱みたいですよね。
それに対してこの横丁は駅前の活き活きとした雰囲気作りにも一役買っています。
http://www.minami.or.jp/yokochou/index.html
2)南生協病院
横丁を通り抜けると、病院の玄関があります。
屋内のロビへに入ると中央部分にソファーがあるのはよいとして、
喫茶スタンド、コンビニ、それに病院には異色のツアーデスク!が目に入ります。
2階には元気が有り余っている人が通うようなスポーツクラブが入っていて、
ランニングマシンで走っている人やウエイトトレーニングをしている人が丸見えです。
館内の平面図てようやくここが病院だとわかります。
ロビーを通り抜けると車寄せや駐車場もあってこちらが正面玄関っぽい。
病院敷地内にはレストラン、野菜直売所、保育所、スタジオキッチンなどが軒を連ねていて、
こちらも、病院と聞いて思い浮かべるような「病院っぽさ」が感じられません。
1時間ほどのレクチャーを受けるためスポーツクラブの1つ上、
3階に通されると、フリーの卓球台が置いてあります。
学校が終わると、近所の子供たちがこぞって遊びに来るのだそうです。
https://www.minami-hp.jp/
3)生協のんびり村
レクチャーを終えて病院エリアを見学した後、車で30分ほど移動して“生協のんびり村”へ。
ピザ釜とカマドが敷地の中心に据えられたこの施設は、
・地域交流館(地域の方たちに開かれた活動スペース)
・多世代共生住宅(多世代が一つ屋根の下で暮らす)
・小規模多機能ホーム(各人に即したスタイルで暮らす)
・グループホーム(認知症でもこれまでのように暮らす)
と様々なニーズ・ケアの段階に応じた生き方が選べる体制が整えられています。
のんびり村をまさにイチから立ち上げた方からのてんこ盛りなお話しを聞き、
4つの施設を中からと外から、説明を受けながら見せていただきました。
http://www.minami.or.jp/network/welfare/village/nonbiri/index.html
今回の視察には、公衆衛生の研究者・看護師・保健衛生の先生・街作りに携わる人や、
医療系の公務員など、直接関係する専門分野の方たちばかりが参加していました。
そんな中に一人、僧侶がまぎれて参加させてもらい、いろいろ勉強になりました。
「自分たちの病院を自分たちが作ろう」という意識の元で資金集めから
組合員さんたち一人一人が関わりながら始めて作られていったからでしょうか。
大人も子供も健康な人が来たくなるアイデアがふんだんに盛り込まれています。
病気に罹った人しか来ないと思っていた病院に、
地域の人たちの生活動線を呼び込むことに成功しています。
ツアーデスクがあることにはじめは違和感を覚えましたが、
「この病気が治ったら、○○に行こうね!」というニーズがあることに気付かれて、
あえて設置しているのがこのツアーデスクだそうです。
患者さんにとって、どれほど治る意志を高めることでしょう!
もう、病院にツアーデスクが無いことの方が不思議になってきました。
亡き人ばかりでなく、元気な人に対しても門戸を広げている寺院を理想とするのであれば、
この病院のスタイルから学ばされること、気付かされることはたくさんあるなと感じます。
やらなくてはいけないこと、取り組みたいことが多すぎて困っています。
僧侶としてこの生涯が終わる時、前のめりに倒れて逝ければ本望かなと思います。
ここは名前にもあるとおり、生活協同組合という組織が設立・経営を担っています。
なんと、組合員みんなが参加する会議があると聞いて、
収集つかない集会になるんじゃないかという外野の心配をよそに、
見学を終えてみて、寺院としても、考えさせられる様々な工夫をしている
「健康な人が行きたくなる病院」であると感じています。
1)よってって横丁
まずは東京から新幹線で名古屋まで移動して、
東海道線で東京方面に戻って最寄は東海道線南大高駅です。
病院と駅をつなぐ位置にあるのが“南大高よってって横丁”。
高層階は介護付き住宅等で、低層階はショッピングモールのように
いろいろな科の医院が入っている「医療系モール」のようです。
加えて、カフェ・レストラン・パン屋・野菜市場などが入っていて、
更に図書館の雰囲気そのままの自習室も一画にあります。
通りすがりの通行人が駅への近道として通り抜けることも想定されていて、
健康な人にとっても足を運びたくなってしまう建物になっています。
駅前にはイオンもデンと構えています。
でもどこのイオンも中の様子がうかがえない段ボール箱みたいですよね。
それに対してこの横丁は駅前の活き活きとした雰囲気作りにも一役買っています。
http://www.minami.or.jp/yokochou/index.html
2)南生協病院
横丁を通り抜けると、病院の玄関があります。
屋内のロビへに入ると中央部分にソファーがあるのはよいとして、
喫茶スタンド、コンビニ、それに病院には異色のツアーデスク!が目に入ります。
2階には元気が有り余っている人が通うようなスポーツクラブが入っていて、
ランニングマシンで走っている人やウエイトトレーニングをしている人が丸見えです。
館内の平面図てようやくここが病院だとわかります。
ロビーを通り抜けると車寄せや駐車場もあってこちらが正面玄関っぽい。
病院敷地内にはレストラン、野菜直売所、保育所、スタジオキッチンなどが軒を連ねていて、
こちらも、病院と聞いて思い浮かべるような「病院っぽさ」が感じられません。
1時間ほどのレクチャーを受けるためスポーツクラブの1つ上、
3階に通されると、フリーの卓球台が置いてあります。
学校が終わると、近所の子供たちがこぞって遊びに来るのだそうです。
https://www.minami-hp.jp/
3)生協のんびり村
レクチャーを終えて病院エリアを見学した後、車で30分ほど移動して“生協のんびり村”へ。
ピザ釜とカマドが敷地の中心に据えられたこの施設は、
・地域交流館(地域の方たちに開かれた活動スペース)
・多世代共生住宅(多世代が一つ屋根の下で暮らす)
・小規模多機能ホーム(各人に即したスタイルで暮らす)
・グループホーム(認知症でもこれまでのように暮らす)
と様々なニーズ・ケアの段階に応じた生き方が選べる体制が整えられています。
のんびり村をまさにイチから立ち上げた方からのてんこ盛りなお話しを聞き、
4つの施設を中からと外から、説明を受けながら見せていただきました。
http://www.minami.or.jp/network/welfare/village/nonbiri/index.html
今回の視察には、公衆衛生の研究者・看護師・保健衛生の先生・街作りに携わる人や、
医療系の公務員など、直接関係する専門分野の方たちばかりが参加していました。
そんな中に一人、僧侶がまぎれて参加させてもらい、いろいろ勉強になりました。
「自分たちの病院を自分たちが作ろう」という意識の元で資金集めから
組合員さんたち一人一人が関わりながら始めて作られていったからでしょうか。
大人も子供も健康な人が来たくなるアイデアがふんだんに盛り込まれています。
病気に罹った人しか来ないと思っていた病院に、
地域の人たちの生活動線を呼び込むことに成功しています。
ツアーデスクがあることにはじめは違和感を覚えましたが、
「この病気が治ったら、○○に行こうね!」というニーズがあることに気付かれて、
あえて設置しているのがこのツアーデスクだそうです。
患者さんにとって、どれほど治る意志を高めることでしょう!
もう、病院にツアーデスクが無いことの方が不思議になってきました。
亡き人ばかりでなく、元気な人に対しても門戸を広げている寺院を理想とするのであれば、
この病院のスタイルから学ばされること、気付かされることはたくさんあるなと感じます。
やらなくてはいけないこと、取り組みたいことが多すぎて困っています。
僧侶としてこの生涯が終わる時、前のめりに倒れて逝ければ本望かなと思います。