イスラエル旅行記

旅行記が完成したので、あとは普通に。、

70.ヌエバで水の補給

2006年09月30日 | Weblog
 【絵:荒野で生きる人たち】

 エジプトのバスに乗り換えて、紅海のエーラット湾を左手に見ながらフルスピード。通関手続きで遅れた2時間を、どのように取り戻すのか、ただ走るしかないでしょう。お国の事情なのでしょうか、たまたまそうだったのでしょうか、バスはイスラエルの方がずっと快適だし、運転手もイスラエルの方がフレンドリーです。

 さて、ヌエバという町に着いた時は、ほとんど日が沈みかけていましたが、水の補給のため、ここでしばらく休憩のようです。町と言っても私たちにはピンときませんが、荒野を基準にしますと、確かに町と言えるかも知れません。なにしろ、周りは世界の果てまでも続いているかと思われる荒野です。
 バスを降りて散歩しながら、背を伸ばしたり、写真を撮ったりの自由行動です。ラクダが、犬や猫のように狭い路地を行き交い、軒下の地べたに、民族衣装のアラブ人がごろごろと座っている様は、まるで「おとぎばなし」の絵のようでした。
「♪つきの~~さばくを~~は~る~ばると~~♪」
思わず鼻歌が出てきます。これこそロマン、セピア色の夕闇に点り始めた、一握りの町の明かり・・・・その中に小さなスーパーマーケットが一軒あって、そこで倉田さんが水を補給しています。一緒に店を覗いてきた鈴木さんが言うには、臭くて中にいられなかったとか・・・。
 みなそれぞれに気分転換をして、異国情緒を満喫しておられるようです。子供のころ、絵本で見た人々や風景の中に、今、自分がいる不思議、説明のしようがありません。

 近くの家の前に、ソドムのりんごと言われる木を見つけました。りんご状の青い実がなっていますが、猛毒な上、中身は空っぽで、果肉は全く無いそうです。死海の周辺に多く、地元の人は「これこそ神の呪いだ」と言っているとか・・・・。確か、マサダの入り口で見ましたが、それがここにもあったのです。私にすれば以外な発見でした。
 聖書の中の「ソドムのぶどうの木」(申命32:32)と言うのは、これではないかと言われているそうです。
                  

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 69.国境タバ | トップ | 71.シナイ山のふもと »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事