おじんの独り言

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こどもの貧困

2014-09-26 09:23:10 | 日記
こどもの貧困
昨晩NHKテレビでクローズアップ現代「お腹いっぱい食べたい~こどもの貧困」を見ました。貧困のゆえに十分に食べられない子供たちの話題でしたが視聴していて涙ぐみたくなるのを抑えるのに苦労しました。というのも自分も子供のとき同じ境遇を経験したことが甦ってきたからです。しかしこの時は終戦直後であり国中が飢えていました。番組の中の子供たちは周りの飽食の中で貧困の故に自分だけが食べられないというのは、また違った悲しさがあることでしょう。私事で申し訳ないですが、今の多くの皆さんが経験したことがないであろうと思われる当時の状況を少し述べてみましょう。終戦後外国からの引揚者として父親の郷里に落ち着きましたが棲家もなく市の引揚者受け入れ策として競馬場の馬小屋に収容されました。馬を繋ぐための屋根と壁だけの長屋のような所で、床と入り口の壁だけは新しく作られていましたが、窓は後壁の処に板戸があって上方に開いたら竹の棒で支えるというものでした。十数家族が同じところに住みましたがどの家庭も極貧生活でした。その頃の子供たちは赤子から年長者までみな一つ仲間になって遊びました。遊びと言っても飢えていましたからその大半は食べ物探しでした。川に行っては貝、蟹、小魚を捕らえ、野山に行っては食べられる草木の実、根、野草などを取り、晩秋になれば収穫の終わった唐芋(さつまいも)畑にくず芋を拾いに出かけ皆で分け合って食べたものです。子供たちが取ってくるこうした僅かばかりの食べ物も家庭の貴重な食料の一部となったのです。私たちのこうした生活を知っている近所の農家の方は時々、大根やキャベツを子供たちに差し入れて下さいました。大根なら3㎝位に輪切りにし、キャベツなら葉一枚一枚を折り取ってそれぞれ子供たちで分け合い、それがおやつとなったのです。現代と比べると驚くべき違いで突然に過去の思いに引き戻され唖然としました。番組の中に出てくる援助を差し伸べておられる皆さんに、また番組に出てこなくても他の人を助けるために努力し働いている全国の皆さんに感謝し心からの敬意をささげます。
飽食の時代と言われて久しいですが食料についてネットで少し調べてみると、日本は食品の半分以上を世界から輸入(年間5500万トン)しておりながら、1800万トンも捨てているのだとか、また捨てられる食品の半数以上(1000万トン)が一般家庭から捨てられていると、この家庭から出る残飯の総額は日本全体で11兆円だそうです。農林水産省もこの問題については注意を喚起しています。(これまで出てくるデーターの数字についてはページの出所によって多少変動があります) いずれにせよ驚くべきことで考えさせられました。「お前はのんびりブログなど書いていていいのかと」。人様の台所に首を突っ込むことは出来ませんので、せめて我家だけは無駄を決して出さないようにしようと今更ながら思い定めた次第であります。(「遅いんだよ」という声が聞こえそう)
へたな一句が浮びました。


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