
ブービートラップが 機能した痕跡は ありませんが
間違いなく いるのです

威嚇も してます
ワタシが大学で師事した教授は
いつも いきなり 天から降ってきたかの ごとく
「おーい ツヅキ~
あした 烏骨鶏 (うこっけい) っちゅう
タマゴが 1個¥500 する ニワトリが来るから
面倒見て タマゴ孵化させて
実験 できるくらいの数に 増やせ~!」
何羽 来るのか どんな大きさなのか
それも 来るのは 「あした」・・・
ネットのない時代 事前情報なし
来たらその時考える しかない
ソレは いつものパターン・・・
っで 実際はチャボと同じか やや大きめ
じゃあ とりあえず

コレで 様子をみましょう ってことに・・・
この 烏骨鶏
産卵数が少なく 週に2個 産んでくれたら 万々歳
普通に抱卵するのですが
タマゴを抱かせる=産卵休止
なので 人工孵化
もしくは カッコウ の 托卵 のように
チャボに抱かせる など タマゴを産み続けてもらわねば・・・
っで 同時進行で やるけれど
孵化率も低く なかなか数が増えない
やっと 数羽が成長して

コレに移せる大きさになって 翌朝・・・

スキマから 入れない大きさのネズミから
スキマから 出られない大きさのヒナ鳥が
スキマから 逃げようとしたのでしょう
スキマから 頭を出して 全羽 頭だけ 喰われて死んでました
地方の 公立校は 金なし大学ですから
特別な施設や器具が 有るはずもなく
「買ってくれ」 なぞと 言うことも能わず
出すのは 自腹と ない知恵 搾る・・・
そのうち チャボは じゃんじゃん増え
たくさん産卵して
春には そこらに生えてくる ツクシ と共に
ワタシの 袋麺の具になり エンゲル係数に貢献・・・
肝心の烏骨鶏も 少しずつ増え
居場所を作ってやらねば・・・
っと 山羊小屋の横に
昔 土佐犬がいたという 頑丈一徹の 鉄製の檻がありまして
これへ (自腹で) 網を張り お引っ越し
網は 逃走防止 ではなく
夜間に タヌキが闊歩する学内ですし
「犬は 夜に離しておけば 朝には戻ってる」 っと
当たり前に言われる環境での
襲撃阻止のため…
しばらくして 環境に馴染めば 可愛いもんで
掃除のために 扉を開けて 外へ出せば
山羊の糞山に 大量にいる ミミズを食べに
自分から列をなして歩いて行きます
その頃には 何故か 「東天紅」 という 長鳴き鳥や アヒルまで おりまして
教授の言う 「面倒見て」 とは
「そういうモン」 な訳で・・・
見て見ぬ振りの教授も
時々 「餌 あるか?」 っと
その時だけは 「5袋ください」 って
農協へ受け取りに行って 「もう5袋ください」 って自分で買って・・・
どんだけ 知恵を搾ったか
大学を出て 自分が 新卒の獣医師を雇って思ったのは
彼ら 彼女らは
不幸にも こういう 楽しい思い出になる経験を
してないのですわ・・・
6年間もあったのに 何してたんだ?
なぁ~にも知らず なぁ~んにも出来ず・・・
ワタシは
プロとして お百姓仕事 していませんから 言えるのですが
ワタシに言わせりゃ
カラスごとき 敵の数にも 入らんわ!
場数の踏み方が 違うわい!
暫く 空梅雨 貯水率 低下
天から降ってきません
それでも
きょうも みなさまにうれしいことがたくさんありますように!
本日のBGM
小鳥は ピピピピ・・・ っで かあさんを呼びます
カラスは カー で 夜が明ける・・・
(落語 明烏 より)