じゃんご酒屋の嫁っこ日記 ひなとFANKYな家族たち 2nd

秋田の小さな酒屋の嫁っこが始めたブログを夫が引き継いで書いてます。娘の事、日々の事、お酒の事を気ままに書いてます♪

秋田にも「9(ナイン)」あるんよ~!

2010年04月06日 | 日本酒
昨日、岡山県真庭市の酒蔵「御前酒」さんから
「菩提もと純米 9(ナイン)」が届きました


菩提もと純米 GOZENSHU 9 ~ナイン~

酒質は
酒米:雄町
精米歩合:65%
日本酒度:+5
酸度:1.4
ALC度:15.5%

御前酒さんは1804年創業の酒蔵で創業当初より三浦藩・藩公への献上酒として「御膳酒」の銘を受け、一般的には「満悦」の銘で親しまれていたそうです。

現在は酒銘を「御膳酒」から「御前酒」へと改し、全国へ発信しています。

創業200年を越える「御前酒」さんの特徴が「御前酒菩提もと」製法です

「菩提もと」とは奈良・菩提山正暦寺で鎌倉時代に誕生した日本古来の酒造りといわれ、酒母仕込みの前段階で蒸し米・生米・麹を水に浸け、自然の乳酸菌を繁殖させた「そやし水」を仕込み、酒母仕込へと使用する製法です。この「菩提もと」を進化させたのが「御前酒菩提もと」です。

「そやし水」で造られた天然乳酸は醸される日本酒にキリッとした酸味とキレイな味わいを与えるんです

酒米の「雄町」は高級酒米「山田錦」「五百万石」の原種で岡山県発祥の酒米です。
栽培も難しく「幻の酒米」とも呼ばれています。原種ならではの濃厚な旨味が特徴の酒米です。

御前酒さんは「岡山にこの人あり」と言われ、「御前酒菩提もと」を完成させた名杜氏・原田巧氏が長く杜氏を務めていました。しかし、2006年に原田氏が急病に倒れるという非常事態が発生
その時に杜氏代理を務めたのが蔵元の長女であり、杜氏の愛弟子でもあった「辻麻衣子」さんだったのです
翌年、惜しくも原田杜氏さんが他界され、その後を受け継ぐかたちで麻衣子さんが「御前酒」の杜氏になったのです。
麻衣子さんは岡山県の女性杜氏です
「長い歴史を受け継ぎながら自分達にしか造れない味わい」と目指して、若い蔵人と造り上げたのが「9(ナイン)」なのです。

長い歴史の中で受け継がれ、亡き名杜氏が完成させた「御前酒菩提もと製法」を伝承された若き女性杜氏と蔵人が伝承の巧の技と新たな感性で造り上げた新生「御前酒」の逸品です

唐突ですが、蔵元の息子さんで杜氏さんの弟さんでもある次期蔵元の「辻総一郎さん」はイケメンです
今回、取り扱うきっかけになったのは今年の幕張メッセで行われた「FOODEX 2010」で総一郎さんとお話しできたのが理由です
実は御前酒さんは数年前にも取り扱った事がありました。
当時は勉強不足の為、お客さんに御前酒さんの魅力を伝えられずに一度取り扱いを止めた時期がありましたがFOODEXの会場で一生懸命、「御前酒・9(ナイン)」の魅力と特徴を教えてくれる総一郎さんの話を聞いて、もう一度取り扱ってみたくなったのです。

総一郎さんに教えて頂いた「御前酒」の美味しさを秋田の人達に伝えていければと思っています
次に会えるとすれば「日本名門酒会」のイベントでかな



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