東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

耳に残るムカシの翅音

2013年05月10日 | トンボ
6日の早朝はサラサヤンマの羽化を期待して八王子市にある小さな谷戸に入った。しかし、残念ながらハズレ。。。谷戸から出たのち、流水、止水のどちらに行くか迷った挙句、最盛期を迎えているはずのムカシトンボを狙いに源流域へと向かった。朝一で産卵に入るメスが狙える時間帯であったため、先を急ぎポイントで待つこと数分。予想通りメスが産卵に入った。

ムカシトンボ ♀(産卵)

岩肌に生えるジャゴケに産卵中のところ。朝一に入るメスなので長い間繰り返し産卵をおこなってくれるかと思いきや、数分で止めてしまい飛び立っていった。ここから流れに入ってくるオスを待ち構えていると、先輩も沢入されて2人でムカシトンボの飛来を待った。

ムカシトンボ ♂(飛翔)


まるで幻をみているかのように、午前中から午後まで、ひっきりなしに飛来するムカシトンボと向き合い、あっという間に5時間が経過。実に素晴らしい日に当たり、嬉しくもたっぷりと飛翔撮影を堪能する事ができた。

ムカシトンボ ♂(飛翔)

撮影している最中、耳横を通過したムカシトンボの翅音がいまだに耳に残る。その音はまさに清流の妖精に相応しい音であった。来年は広角レンズでの飛翔撮影を楽しみたい。

全てD700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED+SB-700

撮影日:5月6日

撮影地:東京都多摩川水系支流域源流部


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