ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

かなしみは

2017-10-29 03:06:11 | 添削


おもしろいのでまた添削してみた。



かなしみは明るさゆゑにきたりけり一本の樹の翳らひにけり    前登志夫



一見いいものに見えるが、歌人の情感がずれているから、霊的盗作とわかる。

明るい悲しみというものはあるが、それはこのような感じでは来ない。

実感が伴っていないので、随分とおかしい感じになるのだ。

読むものはいいと感じながらも、どこか首をかしげるはずである。

こういうものは多い。



若槻のひともと立ちてその陰をみづからなしぬ明かき夏の野    揺之






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