ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

緑と金

2017-11-06 03:06:27 | 絵画


トーマス・ウィルマー・デューイング(1851-1938)、アメリカ。


単調な背景の中に、女が流れるような肢体を見せている。

足元にある壺は秘密の象徴だ。

絹と陶器の相克は、性愛をにおわせる。

静寂の中に、かすかに背徳の気配がする。


かなしみにぬるるころもを打ち捨てて夢にながるる川音こそきけ    揺之






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