ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

君はかなしく

2017-11-10 03:06:36 | 添削


君はかなしくのびたる脚を組みかへて世紀の終る夜を渡つた    大辻隆弘


字余りの句が苦しい。

長くのびる脚に目がいくのは現代の悲しさだろう。

長い脚は若者の傲慢の象徴だ。

親の短い脚をあざ笑うように長い足を伸ばして見せびらかす子供もいる。

しかし傲慢がよい結果を招いた例はない。


高下駄のごとき脚をぞ伸ばしつつあしたは鶴にならむといふ鵜   揺之






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