ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

年代記に

2017-11-17 03:07:15 | 添削

年代記に死ぬるほどの恋ひとつありその周辺はわづか明るし    上田三四二


字余りもこうなると重い。

歌としては崩れてくる。

破調ともいいがたく、歌いあげられている情感も平凡というより弱い。

作者は大病を患ったそうなのでそれゆえに人生が暗かったのだとは思うが。


死ぬるほどこひせし君を花に見てわれは病む手を伸ばしかねつつ    揺之






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