感動は命の肥し

曇りなき眼で、物事を見つめるなら必ずや真実を見極めることができる。覚醒の時を生きた記録として。

10年前

2011-09-14 | 日々思うこと
9月11日の朝は、秋晴れの名の通り雲ひとつない空が青く、高く澄んで美しかった。
子供たちを地元の小学校に送った帰り、職場が休みの日だったので2歳になる一番下の子をストローラーで押して、
のんびりとすがすがしい空を仰ぎながら家まで続く坂を下っていったのを思い出す。

家に帰って午後出勤の為まだ寝ている夫を起こすのもなんだと、
普段から親しくしてるご近所の日本人の友達のところに寄ることにした。
快く招き入れてくれた友人が朝ごはんにとトーストを作ってくれ、
彼女の家で何気なしににつけたテレビに、世界貿易センタービルが写っていた。
その時点で、朝の9時過ぎくらいのはずである。
最初は、気がつかなかった。
数年前にこのビルで爆発があったときの映像を流してるのかなと思っていた。
でも、よく見ると“LIVE”と画面に入ってる。
ン・・・?
字幕で緊急ニュースで飛行機が世界貿易センターに突っ込んだのだと言ってる。
そうする内に、字幕で数機の飛行機がハイジャックされその内の2機がこのビルに突っ込んだらしい事が伝えられた。
これは大変と慌しく友人の家をでて通りに出たら外の道は大渋滞になっていた。
マンハッタンに向かう車の通り道になっているので日頃から朝の交通量は多い方だが完全に詰まっている。
交差点には、NYに向かうすべての道が通行止めのサインが出ていた。

大変な事になった。大変な事になったと家に戻りテレビを見ていたら、ひとつのビルが崩れ落ちた。

すべてのテレビ局は4日間に渡り、すべての番組を変更しニュースを流し続け、マンハッタンには数日入ることが出来なかったと記憶している。
ハドソン川の川岸にある職場からは、もくもくと立ち上がる黒煙がしばらく見られた。
風向きで、プラスチックが焼けるような臭いがする日もあった。

9月11日、アメリカの忘れられない日・・・。

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