感動は命の肥し

曇りなき眼で、物事を見つめるなら必ずや真実を見極めることができる。覚醒の時を生きた記録として。

スポーツ賭博の悲しい現実

2024-03-27 | 日々思うこと
昨日の大谷選手の記者会見では、この数日、巷で言われてきた様々な、ほとんどの彼に対する疑惑を払拭することが出来ました。そもそもが、彼が博打に興味を持つなどという事は、到底考えられない事ですから、当然の会見内容だったのです。
しかし、一部日本のメディアでは、どうして他人が、本人の知らないところで大金を送金できるのかが、語られていない、などと、アメリカのメディアでも言わない内容を口走る番組があったとか。
大谷選手、本人が知らないと言っているのに。

アメリカは、ほぼオンラインバンキングに移行しています。銀行の窓口に出向くことはほぼありません。すべてをオンラインで済ませることが出来るからです。大谷さんが英語環境でのオンラインバンキングをするのに、一平さんの助けを借りていただろうこと、十分にあり得ます。
大谷さんのいくつかのパスワードと秘密番号を知っていて、試合中にベンチには持っていくことを禁止されている大谷さんの携帯の管理などを任されていたのだとしたら、できる事です。
銀行口座での違和感あるお金の流れを銀行が感知し、この送金は身に覚えがありますかと言う本人確認のテキストが携帯に届き、それに、本人だと答えれば完了する、そんな運びになっている。

世も末であります。いえ、日本のメディアの世が末という事です。

スポーツ賭博、恐ろしいです。
ターゲットが若者です。家からできます。どこからでもできます。携帯一つあればいいのです。その場で現金も必要ありません。オンラインですから。
HULUやAMAZONも、スポーツ賭博の広告で溢れています。
ユーチューブにもそれらの広告が入ります。
州が正式に認めた合法な賭博、収益は州の税収になります。
そんなにしてまで、税金を集める必要があるのかと。
大麻合法化もそうですが。
それらの、中毒性のある内容の事業からの収益は、州の税収にあてがわれます。
悲しい現実です。

お酒や麻薬は、個人が崩壊するか、家庭に影響が出るところまでですが、賭博の恐ろしいところは、その被害、影響が勤務先や親せき縁者にまで及ぶところであると、言われています。

ここ、ニュージャージー州は、南の端のアトランティックシティーには、カジノがありますが、その他の場所にはありません。通常、カジノ建設は各州において厳しく管理されていると聞いています。

お隣の州、ペンシルバニアでは、カジノのあるホテルが結構いたるところにあります。ちょっと、カジノやってくると、気軽にできる環境です。

賭博で家族を失った人を知っています。

数年前、主人がフィラデルフィアで知り合った方です。本人のギャンブル依存症で妻も子供も自分の下を離れて行きました。仕事も定職につけず、主人が知り合った時には、洗車場で働いていたそうです。

主人は、この男性からギャンブル依存症であった過去を聞き、可哀そうに思い、自分の勤め先で職を斡旋してあげました。しかし、結局は主人からも金をせびり、会社のお金にも手を付け、主人の前からいなくなりました。
主人からお金を借りた時は、賭博に使うとは言わず、巧妙に嘘をついて主人からお金を借りていたそうです。

公金と私金の区別ができなくなるのだと言います。ギャンブルをする時に出るアドレナリンの快感を味わったら、逃れ出るのが難しい。

一平さんのニュースを最初に聞いた時、驚きはしましたが、信じられないとは思いませんでした。十分にあり得る事だからです。一平さんが例え、いい人で、皆から好かれていて、大谷選手の善き同伴者であったとしても、博打に手を染めないとは言い切れない、むしろ、優しい人がそうなったりする。

ニュースが、一平さん一人悪者で話が収まりそうな流れです。
博打の被害者であるのは、大谷選手もそうだけど、一平さん自身もそうなのです。一平さんの人生が暗転する結果となった今回の出来事、哀しいです。
空しいです。なぜ、と思ってしまいます。
彼がこの先、どう生きて行くのかと思わずにはおられません。凡人であったなら、ニュースでここまで取り上げられはしなかっただろうし、そもそもが、これだけの額の博打の対象にはされてなかったでしょうし。
つけこまれた、と思うしかない。
彼のバックにいる大谷さんの資金を使う結果に至らせた、悪がいるんだろうなと、想像に難しくない。

一平さんと大谷選手のコンビ、ほのぼのとして周りからいつも温かく見守られていただけに、考えただけでため息が出るこの1週間でした。


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