感動は命の肥し

曇りなき眼で、物事を見つめるなら必ずや真実を見極めることができる。覚醒の時を生きた記録として。

ハリケーン・アイリーン到来

2011-09-11 | 日々思うこと
これは、過ぎてしまった事実ですが、ハリケーンを記録しておく為に書き込みます。

8月26日金曜日、土曜・日曜日とハリケーンが来るとのことで、ここ東海岸は大騒ぎ。
まず、テレビのニュースがちょっと普通ではなかった。
水を買え、電池を買え、数日分の冷蔵しなくてよい食料を買えと市民に訴え、
土曜日は午後から公共路線が順次ストップするとの報道。
まず、飛行機、バス、そして電車に地下鉄、土曜日の夜にはすべての公共交通手段が使えない状態になり・・・。
このハリケーンが、まず雨を大量に降らせるとの情報から、
海岸線、川沿いの土地の低いエリアは、軒並み避難勧告が出されます。
各市町村は、学校、公共施設を避難所に開放、
車は低地や木の横に止めないようにとの注意。
店からは水、乾電池、水を吸い上げるポンプなどが売り切れとなります。

更に、風が強いので風速60マイルを超える風が観測された時点で
ジョージワシントンブリッジをはじめとするすべての橋を通行止めにするとも。

どうしてこんなに大騒ぎをするかと言うのはわけがあって、ハリケーンに対する十分な知識と
備えが無いからです。
ここニューヨーク、ニュージャージーは日本で言えば東北くらいの北緯にあって
日本で東北まで台風が到達する事があまり無いのと同じで
ここも、たいがいは、熱帯低気圧になったのがやってくるくらい。
一度も来ない年もあったみたい?だから、カテゴリー3だ2だというのが来るとのことで
一体どんな事になるんだろう!!!となかったわけです。

問題はまず、街路樹にあります。
このあたりは街路樹だらけです。商店街でもない限り道路の横の歩道は数メートルおきに
大きな木が茂ってます。この木とともにいろんな線をくっ付けた電柱が立っていて
普段でも、ちょっと風が強い日があると、どこそこの町で木が倒れ電線を切った、停電になった
とのニュースが聞かれます。

日本の街路樹はすらりとしたものですが、アメリカのは樹齢何十年の太いものがたくさん。
これが倒れると、電線を切るだけで済まず、家も壊すし、車もつぶすわけです。

そして、家の構造。
日本にはあまりないのですが、ここの家はたいがい半地下なるものがあります。
私の家ももちろん半地下があります。そこには、洗濯機、乾燥機、ガス暖房機、ガス温水器などが
すえつけられています。半地下ですから、例えばそのエリアが低地にある場合、川の水があふれたら
この半地下に流れ込みすべてが水浸しに・・・となります。家の底に大きなプールが出来るみたいに・・・。
低地になくとも、半地下なので普段、雨がたくさん降ると地面の下に水がたまりそれが地下の部屋に染み出す事になります。
そうなった時の為、水を吸い上げ外に吐き出すモーターを設置する家が多くあります。
このモーターも電動です。

つまり、木が倒れて停電になったらモーターがストップ、たちまち地下が水浸しにとなるわけです。

さて困った。土曜日の夜、日付が日曜日に変わろうとするくらいから
雨が激しく降り始め、その量が半端でなかった。
地下のモーターが2基ともフル回転をはじめ、水を吐き出していますが、これが止まったらこの勢いなら
ものの1時間もかからず、地下のガス暖房機は水に浸ることになりそうだ。
停電になった時の事を考え、夫と交代で起きて見張りをする事にしました。
明け方6時まで起きていた私は、30分おきに地下におり水がちゃんとはけてることを確認。
幸い、停電にはならず、雨も外が明るくなる頃には小降りになりました。

2時間ほど仮眠を取り起きて見た外の光景は・・・、
何と、家の裏の公園が水没!!!
公園を横切る線路も水面下に。
線路の上を魚が泳いでる!!!

この家に越してきて10年近くになりますが、こんな光景は初めてでした。
もうちょっと雨が降り続いたら、水が公園からうちの家の地下にも流れ込んでいたかもしれません。

今回の教訓として、土嚢の準備、そして自家発電機(ジェネレイター)を購入するべきと判断。
次に備えなければ。備えあれば憂いなしですね。

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