この辺りでも稲刈りが真っ盛りで、あちこちの田んぼで稲刈りが行われている。
米の種類で刈取りの時期に差がある。以前は断トツでコシヒカリだったが、改良
された絹むすめ、花越前などが取って代わろうとしている。
近年は機械化で刈取りと脱穀を同時に済ませる傾向にあるが、八雲町では個
人の小規模農業だから、昔ながらの天日干しをよく見る。
我が家の米は、天日干し、もみをつけたままの状態で保存し、食べる時に脱穀、
精米するから、いつも新米のように美味しい。こんな米を食べるから麻痺して、
こんなものだという贅沢な舌になってしまっている。
脱線したが、秋の風景を探し写真を撮っての帰りに彼岸花を見つけた。
川の向こう岸に咲く彼岸花が草に負けて、見ることができないから、今年こそは
彼岸花が一番になれるようにと、あのくそ暑い中の草刈り。その甲斐があり、彼
岸の入り前に赤い花を見せてくれ始めた。
この花は、土の中からいつ出てくるのかさっぱり分からない。彼岸ころになると、
ちゃんと花を見せる。その過程を見届けることも、草刈りの目的だった。彼岸花
は茎の先端に花芽をつけものが土の中から出てくる。それがスーッと成長し30
cm位に伸びて赤い花を咲かせるのだった。
草刈りをした川辺には数か所にわたり、小さな群落ができており、これが拡散さ
れれば、彼岸花の集落になるかもしれない。花の色が余りにも鮮やかなので、
毒々しいと嫌う人もいるが、時節をよく心得た花だ。
土から出てき茎+蕾
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