狛江能楽普及会

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能の台本

2010-01-10 20:48:12 | 能の道具
能って台本はあるの?
そう他の演劇のようにもちろん台本はあります。
その台本にあたるのが「謡本」です。
 
ここには能の進行にかかわる基本的情報がほとんど書いてあります。
登場の仕方や音楽に関わることなどなどです。
しかし一番詳細に書いてある情報は謡の節です!

謡とは能の詞章に節を付けて謡うことです。
この節が細かく指示してあります。
とはいっても本にも書けない細かい情報も沢山あります。こういった情報は師から口伝で習うわけです。

また、この謡本は流儀によって違います。観世流や喜多流といったシテ方の流儀ですね。
ここで載せた謡本はもちろん代表中村の所属する金春流のものです。

シテ方はもちろん自分の流儀の本で稽古し、演能するわけです。
じゃあ囃子方はどうするの?ということですが、毎回シテ方の流儀の謡本を調べて演奏に行きます。

とはいえ曲によって基本的な構成は大体同じです。が、まったく違うことも・・・
この場合は詳細に調べます。

このように謡本というのは能の台本であり非常に重要なものです。

ちなみに謡だけ嗜む方も大勢いらっしゃいます。
しかし謡というものが能の詞章だと知らない方も多いのです。。。

じっくり見てみると面白いんですよ^^




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