10月29日、31日の2日間、狛江市内の保育園4園に、栗林、鳥山、中村の3人で伺ってきました。
狛江市には音楽による街づくりを目指す「音楽の街-狛江」という組織があり、むいから民家園でのチャリティライブがご縁で、中村がその企画委員をさせていただいております。
音楽の街では狛江の駅前ステージや市役所ロビーなどで定期的にコンサートをしていますが、小中学校や病院、老人ホームなどへの出張公演も始めています。
その一環で今年から保育園にもということになり、企画書を提出し、園長会で採択されて今回の公演という運びとなりました。
1日目は三島保育園と宮前保育園へ。
宮前保育園には藤塚保育園の5歳児のみんなも参加してくれました。
2日目は駒井保育園と和泉保育園へ。
こちらも和泉保育園へ駄倉保育園の5歳児のみんなが来てくれました。
我々も小学校は数十校伺ってきているのですが、保育園は初めて。
小さな子供たちがどんな反応を見せてくれるか、楽しみでもあり不安でもあり…。
能楽教室の生徒のなかで就学前の妹や弟がいる子に相談して「どういう反応するかこれ家でやってみて」とリサーチ活動もしたりしてみました(ご協力ありがとう!)。
約30分という時間のなかで、飽きないようにかつ詰め込み過ぎないように配慮してプログラムを組んでみました。
なお、格好も黒づくめの大人たちが来ると怖がるかもしれないということで、あえて普通の着物にしてみました。
能を見たことがない子がほとんどでしょうから、まず最初は囃子方2人に入場してもらい「早笛」の演奏。
程なくして中村がすり足で駆け込んでくる、という設定にしてみました。
笛の音にびっくりした子が「うるさかったねぇ」と、大人ではまず言わない素直すぎる反応をしていたり(笑)
そしてご挨拶。
せっかくの機会ですから、正座をして。
保育園では〝おかあさんずわり〟というみたいですね。
まず、謡。
ほんの一節ですが、最初に声を出すと大きな声にみんなびっくりしたみたいでした。
次は所作。
構えをして、足拍子もやってみました。
このあたりになると、もうみんなノリノリです。
次に小鼓。
手を使ってエア小鼓をやってみました。
掛け声も元気!
そして笛。
笛の音がどんな音か、いろんな音のクイズを出しながら唱歌を言ってみました。
「オヒャーラー」と小学生だとちょっと恥ずかしがってしまうかもしれないコトバも、やっぱり元気いっぱい大きな声!
最後に舞囃子を少しだけ。
終わったあともしっかり正座して、大きな声で「ありがとうございました!」と。
さらに、サプライズで手作りのメダルまでいただいちゃいました!
子供たちの笑顔や笑い声は、やっている私たちも元気にさせてくれるものでした。
朝早くからの公演でしたが、本当にやってよかったです。
能楽堂にいらっしゃる方は若い方が少なく、能楽界としても若い人は減少傾向にあります。
普及会のメンバーは、みな能とは縁のない世界から飛び込みました。
身近に感じてもらえるには、やはり幼い頃から接する機会を増やすことだと思います。
これからも我々一同、普及活動、精いっぱい頑張ります!!