狛江能楽普及会

狛江市から能楽の輪を広げていきます!
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謡、仕舞! 

2009-12-01 01:30:56 | 講師プロフィール
今回は謡と仕舞について簡単に説明いたします。
なぜ簡単かって?
ここら辺を詳しく説明すると能は敷居が高い!って思われちゃうから。

もともと能というのは歌って踊って!という芸能なんですね。
でもその歌って踊る登場人物?が神様だったり幽霊だったりするわけです。

そんなこんなで、ただ大きな声で謡えばいい、格好よく動けばいい、というわけにはいかないわけです。

謡とは能の台本である詞章に節をつけて歌うことです。
謡うというのは謡曲の言い方なので、説明するときは(歌う)ですね。

仕舞というのは能の一部分を舞うことです。正確には謡だけで舞うことですが・・・。まあそんなこといいか。。。

これがある程度出来るようになると能が舞えるようになるわけです。

狛江能楽普及会代表の中村昌弘は金春流という流儀です。
他にも観世流、宝生流、喜多流、金剛流があります。

金春流はかの豊臣秀吉が実際に習っていた流儀です。
秀吉は能狂いとして知られ、太閤能という秀吉が主人公の能まで作らせています。
実際に自分で能を演じ、人に見せるのが大好きだったようです。

記録に残っているところで、その芸はあまり??上手くなかったようです。
でも当時の最高権力者に誰も下手くそ!とはいえないですよね・・・・

まあ秀吉はいいとして、歴史のある流儀なので名人も数多く排出しています。


狛江能楽普及会では今後狛江エコルマホールで継続的に謡・仕舞教室を開催いたします。
あなたも天下人の舞った舞を実際に舞ってみませんか?

小鼓ってこづつみ?

2009-12-01 00:46:34 | 能の道具
いよいよワークショップですね。
いろいろ準備に追われています。^^

さてさて今回のテーマは「小鼓」です。
(小さい鼓)と書きます。クロネコヤ○トで届く小包ではありません。
普段能では隣に(大きい鼓)「大鼓」が並んでいます。
能楽では大小ペアで用いられますが、知名度としては天と地ほどちがいます!
鼓と言えば小鼓というくらい、実際には見たことがない人でも音は知っています。
しかし大鼓はほとんど知られていません。

現在の鼓の起源は南インドだと言われています。
と言いますのも、能管もそうであるように大陸から渡ってきた楽器に、<日本人の音楽感性>を移した楽器なのです。
登場以来おもに能楽の世界で磨かれてきました。

そもそも太鼓や笛という楽器は単純なもので、昔の地層から様々な楽器が出土しています。
しかし、日本は酸性土壌であるために縄文時代などのものは、なかなか完全な状態での出土がなく研究が進んでいないのが現状であるようです。
もともと日本にあった単純な構造の太鼓などで、現在の小鼓の音色に近い音を出していた、と考えています。
それが大陸から渡ってきた複雑な構造の「鼓」と融合したことで深く、また様々な音色を獲得したのではないでしょうか。

まあ難しいことは抜きにして、小鼓はCMなどでよく見るように抜群の知名度と美しい音色をもっています。・・・・が、おそらく実際に打ったことがある方は少ないでしょう。

2日のワークショップでは思う存分この鼓に触っていただこうと思っています。

狛江能楽普及会では今後狛江エコルマホールで継続的に小鼓教室を開催いたします。
有名だけどなかなか触れる機会のない小鼓を楽しく打ってみませんか?



ようこそ能楽の世界へ!