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>水戸黄門の代わりの番組を放送しても視聴率は良くならないのではないでしょうか?

2011-07-31 17:07:00 | ドラマ、時代劇、歴史
視聴率の低迷で水戸黄門が終わりますがそもそも水戸黄門の代わりの番組を放送しても視聴率は良くならないのではないでしょうか?(別に水戸黄門を続けろという意味ではない)

質問者:magguuggamさん

回答者:komasaram

水戸黄門は高齢者向けの番組と言われますがどこまで本当でしょうかね。

「水戸黄門」について「お年寄りが観られなくて気の毒」「お年寄りのために続けるべきだ」とひとごとのように言っている人たちは自分では「水戸黄門」を観ているんですか?

「水戸黄門漫遊記」は講談や映画でも幕末~明治時代からありましたが、TBSの「水戸黄門」はもともとナショナル・パナソニックの松下電器がTBSに要請してできた番組です。そのパナソニックが「水戸黄門」を不要と判断したようで、今まで40年も続いたのが奇跡的でしょう。

まず「水戸黄門」本放送の月曜夜8時がパナソニックの1社提供になっているのが仇(あだ)になっています。
東芝の「サザエさん」、かつてのYKKの「クイズ100年にききました」など1社提供だった番組が人気が上がると複数の企業が参入しています。
「水戸黄門」の場合、本放送ではパナソニックがCMを出してますが、夕方の再放送に移るとアリコなど高齢者向けの保険や薬(皇潤もありましたか)の広告だらけになります。

例えば春の卒業・入学シーズンに「水戸黄門」本放送で松下電器が小型カメラ「愛情サイズ」を宣伝した場合、これをそのターゲットである若い母親や幼い子供がどれだけ観るでしょうか。

「水戸黄門本放送の枠で再放送すればいい」という意見もありあますが、本放送枠がパナソニックの提供による時間帯であることを忘れてはいけません。薄型テレビ、ブルーレイなどを売っている松下電器は20代、30代の若い世代に商品を宣伝する必要があります。
もし「水戸黄門」の視聴者の大半が高齢者だと、月曜夜8時台に年寄り向けの時代劇なんかやっても、企業にとって商業的なメリットは少ないわけです。パナソニックドラマシアターはパナソニックの宣伝のためにあるのであって「水戸黄門」を見たがる人たちのためにあるのではありません。企業にとって視聴者に観てほしいのは企業CMであり番組ではないのです。

今まで続いたのは高齢者から若い夫婦、子供まで一緒にテレビを観る家庭が普通だったからで、ワンセグなどが普及した時代、今の企業は個人を相手に性別と世代を特定して宣伝しないといけません。
女の子向けのスマートホンなども出ているご時世です。

だからパナソニックとしては月夜8の時間帯は、20代、30代が観てくれる番組を流してくれた方が商売になるわけです。

何より一部の視聴者が書いている「新作をやめて水戸黄門を再放送だけすればいい」などという意見は「水戸黄門を打ち切れ」と言っているのと同じです。つまり本放送の「水戸黄門」を観なくなって再放送だけ観るようになった視聴者が「水戸黄門」の打ち切りを望んでいた張本人なのです。
再放送を見たい人は夕方4時台を録画して観ればいいのです。

逆に本放送を夕方4時台に週1で放送する手もありますが、他の4日間は再放送が挟んで視聴者が混乱するでしょう。
夜に再放送をするなら衛星放送でやるでしょう。
今はまだ本放送は地上波が主流でしょうから。
もうテレビの地上波から時代劇がなくなっても文化の損失と思わない方がいいです。

逆に本放送の月夜8の時間帯からパナソニックを追い出して、あそこにアリコや皇潤のCMでも入れた方が「水戸黄門」が存続する可能性があるわけです。

またTBSもBSやネット配信で「水戸黄門」の新作を作るかどうか。年寄りがネットを使えないからそれは無理であるなら、なおさら若者向けに最新の家電を売りたいパナソニックが「水戸黄門」を見捨てたのは当然です。

パナソニックが録画機を宣伝し、「水戸黄門」を録画で観る人が増え、それが視聴率に反映されないことをパナソニックが想定していなかったとすると、これは企業としては判断に問題があります。

「週刊文春」7/28号で里見浩太朗はバラエティが主流になったことでドラマを観る人が減ったことが視聴率低下の原因だと言っています。

それから時代劇の撮影所が京都だけというのは能がないですね。
今となっては東京、日光、鎌倉などに時代劇の撮影所があってよさそうなものです。日光に江戸村がありますね。
「水戸黄門」の撮影所など茨城県でできるようにしておけばよかったのに、今までテレビ局も自治体も何をボサッとしていたのか。

「必殺仕事人IV」で三田村邦彦が一度は必殺から離れたのも「必殺に縛られて東京で受けたい仕事が受けられない」からだそうです。現代ドラマならどこでもロケできます。

今後「水戸黄門」が復活するなら別の時間帯に2時間SPとなり、日立、アリコ、アフラック、アメリカンホームダイレクト、ドモホルンリンクル、皇潤などが競ってスポンサーになるでしょう。

むしろ「水戸黄門」がパナソニックの「所有物」から脱却するチャンスです。

それ以前に「水戸黄門」という番組を続ける意味そのものを考え直すべき時期に来ています。

「中央公論」2007年4月号「改革派知事」待望は水戸黄門幻想だ=片山善博

追加
TBSは「水戸黄門」終了の理由を視聴率でないと言っていますが、それなら今の第43部が始まる前に「これを最終シリーズとする」と決めて里見浩太朗他レギュラー陣に事前に伝えればよかったはず。2話放送してから終了決定では、最初の2話の視聴率が判断基準になったと思われても仕方ないですね。TBSは「良い判断」と自画自賛していますが、どうも後味の悪い終わり方になりそうです。

回答日時:2011/7/29 21:22:22
編集日時:2011/7/31 17:23:01
編集日時:2011/7/31 17:27:53
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