ウマノオバチの♀。
産卵管は実に体長の6倍もあります。
シロスジカミキリの幼虫に寄生するとされ、そのシロスジカミキリをめっきり見なくなった昨今、ウマノオバチも滅多にお目にかかれません。
もっとも、シロスジカミキリの幼虫に寄生するのではなく、ミヤマカミキリの蛹に寄生するのだとの指摘もあるようです。
それなら、日本一の栗の産地である旧岩間地区で、もっと広範に見られても良い気がするのですが?
ミヤマカミキリの蛹に寄生することは、クリの樹から得られたサンプルにより確かめられているようです。
ただ、従来言われてきた、シロスジカミキリ幼虫寄生説が、完全に否定されたとは言えないのではないか、とも思えます。
もう少し、色んな資料を読んでみたいですね。
RDB:
絶滅危惧Ⅰ類:群馬県、和歌山県、福岡県
絶滅危惧Ⅱ類:青森県、山形県、千葉県、神奈川県、三重県、大阪府、広島県
準絶滅危惧:環境省、茨城県、栃木県、東京都、長野県、愛知県、石川県、滋賀県、兵庫県、大分県
情報不足:秋田県、山梨県、富山県、岡山県、島根県
その他:福井県
別名:
馬尾蜂(ばびほう)
分類:
ハチ目 細腰亜目ヒメバチ上科コマユバチ科コマユバチ亜科
体長:
15~24mm
分布:
本州、四国、九州
平地~山地
成虫の見られる時期:
4~6月
成虫で冬越し
エサ:
成虫・・・?
幼虫・・・シロスジカミキリなどの幼虫?、ミヤマカミキリの蛹に寄生する
その他:
体は黄褐色で、触角と後脚が黒色、腹部が黒褐色を帯びることがある。
翅は半透明の黄褐色で、外縁が広く暗褐色となることもある。
前翅に3個、後翅に1個、黒褐色の斑紋がある。
♂の複眼は大きくて腎臓型、♀は小さく球形。
産卵管は体長の6~9倍に及ぶ。
産卵管の付け根に2本の鞘があり、生存時には産卵管に密着している。
和名は、産卵管が馬の尻尾のように長いことから。
長い産卵管を、引きずるように飛翔し、コナラやクリなどの木に飛来する。
寄主の作った坑道を通って寄主に接近、産卵管の先を残して一旦外に出て、産卵管を動かして産卵するという。
寄主としてシロスジカミキリの幼虫が広く挙げられるが、クリの木材から得られたサンプルから、ミヤマカミキリの蛹に寄生することが明らかになった。
シロスジカミキリの蛹の発生時期と、本種の産卵時期が合わないことから、シロスジカミキリへの寄生を疑問視する指摘がある。
秋に羽化して、そのまま越冬、晩春~初夏に出現する。
♀に比べて♂は野外では滅多に見られないが、カミキリムシの蛹室内で見つかったサンプルでは、むしろ♂の方が個体数が多い場合もある。
生息地は限られ、郊外のクリ林などの林内や林縁で見られる。
寄主の減少により、全国の広い範囲で減少が報告されている。
要因として、寄主が高齢木に生息するため、森林伐採、雑木林の減少、森林の管理放棄、植生の変化などが挙げられる。
参考:
茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
学研の図鑑LIVE昆虫新版(学研プラス)
昆虫エクスプローラ
福岡県の希少野生生物
愛知県
日本のレッドデータ検索システム
石川県
レッドデータブックおおいた2022
東京都レッドデータブック
兵庫県
ウマノオバチEuurobracon yokahamae(Dalla Torre,1898)
(Insecta: Hymenoptera: Braconidae)の生活史、特にその寄主について
石黒の昔の暮らし
WEB寄生バチ図鑑
そよ風のなかでPart2
ほか
産卵管は実に体長の6倍もあります。
シロスジカミキリの幼虫に寄生するとされ、そのシロスジカミキリをめっきり見なくなった昨今、ウマノオバチも滅多にお目にかかれません。
もっとも、シロスジカミキリの幼虫に寄生するのではなく、ミヤマカミキリの蛹に寄生するのだとの指摘もあるようです。
それなら、日本一の栗の産地である旧岩間地区で、もっと広範に見られても良い気がするのですが?
ミヤマカミキリの蛹に寄生することは、クリの樹から得られたサンプルにより確かめられているようです。
ただ、従来言われてきた、シロスジカミキリ幼虫寄生説が、完全に否定されたとは言えないのではないか、とも思えます。
もう少し、色んな資料を読んでみたいですね。
RDB:
絶滅危惧Ⅰ類:群馬県、和歌山県、福岡県
絶滅危惧Ⅱ類:青森県、山形県、千葉県、神奈川県、三重県、大阪府、広島県
準絶滅危惧:環境省、茨城県、栃木県、東京都、長野県、愛知県、石川県、滋賀県、兵庫県、大分県
情報不足:秋田県、山梨県、富山県、岡山県、島根県
その他:福井県
別名:
馬尾蜂(ばびほう)
分類:
ハチ目 細腰亜目ヒメバチ上科コマユバチ科コマユバチ亜科
体長:
15~24mm
分布:
本州、四国、九州
平地~山地
成虫の見られる時期:
4~6月
成虫で冬越し
エサ:
成虫・・・?
幼虫・・・シロスジカミキリなどの幼虫?、ミヤマカミキリの蛹に寄生する
その他:
体は黄褐色で、触角と後脚が黒色、腹部が黒褐色を帯びることがある。
翅は半透明の黄褐色で、外縁が広く暗褐色となることもある。
前翅に3個、後翅に1個、黒褐色の斑紋がある。
♂の複眼は大きくて腎臓型、♀は小さく球形。
産卵管は体長の6~9倍に及ぶ。
産卵管の付け根に2本の鞘があり、生存時には産卵管に密着している。
和名は、産卵管が馬の尻尾のように長いことから。
長い産卵管を、引きずるように飛翔し、コナラやクリなどの木に飛来する。
寄主の作った坑道を通って寄主に接近、産卵管の先を残して一旦外に出て、産卵管を動かして産卵するという。
寄主としてシロスジカミキリの幼虫が広く挙げられるが、クリの木材から得られたサンプルから、ミヤマカミキリの蛹に寄生することが明らかになった。
シロスジカミキリの蛹の発生時期と、本種の産卵時期が合わないことから、シロスジカミキリへの寄生を疑問視する指摘がある。
秋に羽化して、そのまま越冬、晩春~初夏に出現する。
♀に比べて♂は野外では滅多に見られないが、カミキリムシの蛹室内で見つかったサンプルでは、むしろ♂の方が個体数が多い場合もある。
生息地は限られ、郊外のクリ林などの林内や林縁で見られる。
寄主の減少により、全国の広い範囲で減少が報告されている。
要因として、寄主が高齢木に生息するため、森林伐採、雑木林の減少、森林の管理放棄、植生の変化などが挙げられる。
参考:
茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
学研の図鑑LIVE昆虫新版(学研プラス)
昆虫エクスプローラ
福岡県の希少野生生物
愛知県
日本のレッドデータ検索システム
石川県
レッドデータブックおおいた2022
東京都レッドデータブック
兵庫県
ウマノオバチEuurobracon yokahamae(Dalla Torre,1898)
(Insecta: Hymenoptera: Braconidae)の生活史、特にその寄主について
石黒の昔の暮らし
WEB寄生バチ図鑑
そよ風のなかでPart2
ほか
そうですね。
昆虫の好みや事情は、我々ではなかなか理解できないところがありますからね。
まぁ、そこが面白いところでもあるのですが(笑)
まだこれから明らかになるところが大きいのでしょうね。